第三話
ど~も、涼平です。おはようございます。今朝、ムギちゃ・・・ツムギさんに起こされました。
そして、いきなり、「髪を切って、さっぱりしましょう」と言われました。強制的に美容院に連れて行かれました。
自分、実は童顔なので髪を伸ばして顔を隠していたんです。しかも、小柄なのでよく子供と間違えられたりして・・・。童顔で美少年だったらいいんですけどね。俺なんて・・・。
だから、髪切るの嫌だったんですよ。もう、ホントに。だからね、抵抗したんですよ。でも、残念ながらね。ガキンチョって馬鹿にされるの、イヤダぁぁぁぁぁぁぁ・・・っていう願いも叶わず、今、簀巻きで連行されている最中です。車で。
「もう、なんでこんなことに・・・」
「校則に引っかかりますから」
「・・・。」
何故か、さっきから無言の誠司。親友の俺がこんなことになっているのに、何で黙ってるの?俺、髪切るの嫌いだって知ってるよね?
「着きました」
車から簀巻き(俺)を降ろして引きずっていくツムギさん。
「いらっしゃいませ~」
「予約をしていた者ですが」
「あっ、はい、神野様ですね」
と言いながら俺を個室に連れて行く店員。
「では、終わるまであちらで待っています」
ツムギさぁぁぁん、許してぇぇぇ!・・・って誠司、ため息ついてないで助けろよぉぉぉぉ!
一時間がたった。終わっただろうか。なんで涼平様は髪を切るのが嫌なのだろうか?誠司様に聞きたかったのだが何か考え事をなさっている様なので聞くに聞けない。何故、顔を隠しておられるのだろうか?昔、何かあったのだろうか?まあ、深くは考えないでおこう。涼平様に対して失礼だからな。
はあ、めんどくせぇ。今からのことを考えると。涼平が髪を切ったとなるとマジでめんどい。ホント、めんどい。俺が動かなくちゃいけないからな。めんどくせっ。昔もこんなこと、あってめんどかったし。ツムギさんは止めても止まらないし。めんど。はぁ・・・。また、情報収集やら手配やらやんなくちゃいけない。マジめんどい。しょうがないけどね。親友?だし。・・・はぁ・・・。
~一時間半後~
できました~!上手に焼けました~的なノリで(泣)みんなみんな、俺のことを馬鹿にしてるんだぁ。
美容師さん顔逸らしてプルプルしてるし(泣)チンチクリンなガキンチョだと思っているんだ(泣)
もう、いいよ(泣)みんなして馬鹿にすればいいじゃないか(泣)あははははははははは(泣)
ツムギさんと誠司が戻ってきた。
「・・・」
「はぁ・・・。」
誠司はため息ついてるし、ツムギさんは絶句してるし。そんなに酷いの、俺(泣)あれ?ツムギさんの顔が赤い?風邪でもひいてるのかな?
・・・え?涼平様ってこんなに可愛かったの?思わず見とれちゃう・・・。うふふ。あはは。抱きしめたい。この手で。帰ったら、何しようかしら。うふふ。はぁ、はぁ、はぁ。理性が飛んじゃいそう。
うふふふふふふふふふふふふふふ、はぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁはぁ。
ヤバイ、私、計画が脳内で、凄い速さで練られていく。うふふ・・・。
はぁ・・・。めんどくせ。ほとんど予想通り。ただ、ツムギさんのタイプが涼平で、尚且つ相当重症ってのが予想外だな。まあ、いいよその位。少し位、痛い目みろよ。俺の労働力のが半端ないから。
はぁ、めんどくせぇ~。
帰ってきたぜぇ~マイホームぅ~。とりあえず、人目につかないぃ~。やった~。
帰りの車の中が怖かった。助手席に乗せられ、運転するツムギさんが時々、獲物を狩る目でこっちを見て、うふふって笑うのが。半端なく怖かった。それを同情するかの様に誠司が見ていた。なんだったんだろうな。わかんないや。とりあえず、自室にこもる!夕飯いらないって言ってあるからめったに人がこない。心の傷を治すために寝よう。おやすみなさ~い。
~夜中~
うふふ。このドアを開ければ涼平様が・・・。
ガチャッ
うふふ。可愛い寝顔。食べちゃいたい。うふふ。はぁはぁはぁ。----------------------------
あっツムギさんが涼平の部屋に!・・・合掌・・・。
あっ悲鳴だ・・・。
~翌日~
「お~い涼平。」
「な、何誠司?」
「顔色悪いぞ、どうした?。」
「な、なんでもないよ」
「昨日の夜、なんかあったか?」
「き、昨日の夜るるるるうるるうううううああああああああああぁああぁ」
相当トラウマになってるな。
「ちょっと、気分悪いから、部屋で休むね・・・誰も入ってきちゃダメって言っておいて・・・」
「鍵をかけておいたらどうだ。」
鍵管理してるのツムギさんだけど(笑)
「うん、そうする・・・」
涼平は自室に戻っていった。
翌朝、ピッキングされたそ~です。めでたしめでたし。
この小説は何処へ向かっているのでしょうか?
自分でも分かりません。
次回は過去のことを書こうかと。
ツムギさんはどうにかします(笑)