第二話
「ぐず・・・う・・・と、とりあえず・・・家に行きなさい・・・」
「いや、何処か知らないし」
俺達が知っているわけがない。
「案内、用意してるから・・・うっ・・・」
そろそろ、泣き止まないかい?
「入ってきて・・・ぐす・・・」
ったく、誰のせいで泣いてるのだろうwww
「はい」
凛とした声が聞こえてきた。入ってきたのは白と黒を基調とした服を着ている女性だった。背が高く、あ、俺達よりも高いんじゃないか?切れ長目の美女だった。しかも、メイドですよメイド。此処は喫茶店ですか?それとも、なんかの会場ですか?何ですか?生徒会長ですか?あはは・・・
などと考えていると、その美女メイドが口を開いた。
「長井 ツムギ です。よろしくお願いいたします」
「この子があんた達の世話することになってるから・・・ううっ」
泣いてるのはもうスルーで
「神野 涼平 です」
「岡本 誠司 です。」
誠司の奴もスルーすることにしたようだ。あはは、哀れな奴め。
「涼平様と誠司様ですね」
淡々とした口調で言っていた。珍しい、誠司の魅力に惹かれない女性は。たまにはあるんだなぁ。大体の女性は誠司釘付けになるから、俺は今、ものすごく驚いている。
・・・以上、俺の親友自慢でした。
「「よろしくお願いします(。)」」
個人的にはムギちゃんとよびたいな~。
「では、御自宅に案内いたしますので付いてきてください」
「はい(。)」
俺達二人はそう言ってツムギさんに付いていった。うん、やっぱり、ムギちゃんと呼びたい。
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外に出ると俺達は森の中にいた。
「ボード」
ムギちゃ・・・まだ親しくないからな。・・・ツムギさんがなんか唱えた。すると、オレンジ色で半透明の板が3枚浮いていた。
「これなんスか?」
俺が質問する。
「ボードという移動用の魔法です、とりあえず、乗ってください」
乗ってみた。もちろん誠司も。バランスは・・・取れるな、よし。
「乗れましたね、では、前に進めと思ってください・・・あ、遠くに行ってしまってはダメですよ」
じゃあ・・・少し前に進め!・・・2~3m進んだ。誠司も同じ感じだ。
「よし、もう大丈夫ですね」
「え?これだけ?」
「はい、これだけです、ほら、見てください」
ツムギさんの視線の方で誠司がものすごくアクロバティックな飛び方をしていた。回転したり、ジャンプしたり、宙返りしたり。
「あのくらいなら涼平様でもできると思いますよ」
「マジデスカ」
「マジです」
うん、まぁ、結果から言うとできてしまったんだな。難なくね。楽しいんだよ、これがまた。そして、やっと、家に向かうことになった。
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お口アングリ、お目目ぱっちり。流石の誠司もそんな感じだ。だってねぇ。俺達の目の前には物凄い豪邸があります。ナ〇お嬢様ん家みたい。うん、本当に〇ギお嬢様の家みたい。んでそこに住めと言われたら、あんな感じになるでしょうが。「此処が涼平様と誠司様のお住まいです」なんて言われたら。ツムギさんに聞いたところ、石油王並みの家だそうだ。マジ、パネェッス、首相さん。
「とりあえず、お二人ともお疲れでしょう、シャワーを浴びて、お眠りになってください」
「分かったス」
「はい。」
各自、決められた自室に入っていく。部屋にはシャワー室が取り付けられていた。とりあえず、言う通りにした。もうベッドの中だ。色々あって疲れた。もう寝ま~す。お休みなさ~い。
お久しぶりです。
何故、こんなに遅れたのか?
な、夏の宿題が終わらせていたんですよ。
ぎりぎりまで粘っていたんですよ。
あ、鬼骨頭は中3です。
誤字脱字等あったら、ビシッと指摘してやってください。
お願いします。