表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
復讐の果てで  作者: 白唯奏


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

3/7

守りたいもの

 楽しい時間はあっという間に過ぎた。

「お嬢様、お時間です」

振り返るとカリナが立っていた。

「もう?もう少しだけ遊んじゃだめ?」

「はい。それに今日は偵察に行ってきたヴァネッサ様たちのお帰りですので、身支度を整えていただきませんと」

「もう帰るのか?」と聞いてくるマルコスたちに「またね」と返して、私はカリナの裾を掴んだ。

「…わかった。でもその前にパパとママのところ行ってきていい?」

そう聞くとカリナは頷いた。

「もちろんです。付き添いましょうか?」

「ううん。大丈夫。カリナは先に準備してて」

「かしこまりました」

屋敷に戻るカリナを見送ってから、あたしは屋敷の裏にある山に登った。


 「パパ、ママ_」

返事はしてくれなかった。 

パパとママは人間に殺された。魔王だったパパは勇者に首を切り落とされて、ママは四肢を折られて生きたまま甕に入れられた。パパとママが殺されたのはちょうど四年前。

「昨日ぶりだね」

みんなが送ってくれた花に埋もれたパパとママのお墓が夕日に照らされている。

「今日はね、マルコスとアイリスたちと追いかけっこしたんだ。それでね」

お墓の隣に座り込んで、お墓に寄りかかる。

「ねえ、パパ。ママ。あたしね、みんなを守れるぐらい強くなるよ」

風がそっと吹いた。まるで応援してくれているように心地のいい風だ。

「人間なんかに負けないぐらいに強くなって、みんなと笑って暮らすんだ。……今ももちろん楽しよ。でもね、いつ人間が攻めてくるか分からないんだ」

パパとママが眠るお墓がある丘は、みんなが暮らしている土地が隅々まで見える。

木々が多い森にはエルフや天使、ドラゴニュートたちが住んでいる。その森の中にある洞窟にはリッチや悪魔がいて、栄えている所には吸血鬼やケンタウロスやデュラハンが生活している。

「あたしが、みんなを守る」


「だから、見守っててね。パパ。ママ」

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ