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復讐の果てで  作者: 白唯奏


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2/7

友だち

 _夢を見た。


「お嬢様、もう起きるお時間ですよー」

「うぅん…」

薄っすらと目を開けると、カリナがテーブルの上に料理を並べているのが見えた。

「…おはよう」

「おはようございます、お嬢様」

カリナたちにされるがまま服を着せてもらって髪を整えてもらう。

「お嬢様のお好きな赤いリボンを付けておきますね」

鏡に映ったあたしは、眠そうな顔を除けば完璧だった。

白いレースのワンピースにピンク色のカーディガン。魔王特有の長い黒髪がポニーテールにされている。そして飾りに瞳と同じ色の赤いリボン。

「お嬢様は今日もお美しいですね」

カリナが微笑むと、後ろにいた侍女たちもコクコクと頷いた。

「ヴァネッサ様よりお美しいです」

「まるで天使のようです」

「えへへ、ありがとうみんな」

 カリナが並べてくれた朝ごはんを食べていると、窓が軽く叩かれた。

「お嬢!今日もオイラたちと遊ぼうぜ!」

そう言って窓から勝手に入ってきたのは、悪魔のマルコスだった。天使たちと同じで、手のひらサイズで可愛い。でも100年は生きてるんだって。

「うん!ご飯食べ終わったらね!」

「やった!じゃあ外で待ってるから早く来いよ!」

マルコスがくるんと宙返りをして窓の外へ消えていった。

そんなマルコスにカリナが小さくため息を付いた。

「あまり遠くにいかないでくださいね」

「はーい!」

フォークを握り直して、はちみつたっぷりのパンケーキを口に押し込んだ。

「おいしー!」

「ふふ。それは良かったです」

最後の一口を飲み込んで、部屋を飛び出した。

「いってきまーす!」

「お気をつけて、行ってらっしゃいませ」

ふふーん。今日は何しよっかなー。追いかけっことかも良いかも!

「うわっ」

誰かとぶつかった。相手も持っていた本を落とした。

「あ!セリス!」

「やぁ、リリー。久しぶり。…ごめんね、怪我はないかい?」

エルフのセリスはあたしの一番の友だちだ。

「うん大丈夫。セリスも大丈夫?」

「大丈夫だよ。それより急いでいたようだけど、どうしたんだい?」

「マルコスと遊ぶんだー。セリスも一緒に遊ぶ?」

「うーん。リリーが誘ってくれたのは嬉しいんだけど、僕はこの本をザラヴェさんに返しにいかないといけないんだよね。だからまた今度誘って」

「分かった!約束ね」

セリスと別れて、庭につくとマルコスたちの笑い声が聞こえた。

「マルコス!アイリス!」

庭にはすでにマルコスたちの悪魔とアイリスたちの天使、そしていろいろな魔族の子供が集まっていた。

「遅いぞ、お嬢」

「ひめさま。今日はなにするの?」

「追いかけっこ!捕まったら負けね!」

「いいね。たのしそう」

「オイラも賛成だぜ!」

最初はマルコス率いる悪魔たちの五人が捕まえることになった。

「よーいスタート!」

「きゃー、はやく逃げましょ」

「ひめさま。はやくはやくっ」

「魔王を舐めないでね、マルコス!」

「それはこっちのセリフだな。みんなでお嬢を捕まえろ!」

庭いっぱいに笑い声が響き渡る。

「負けないからね!」

「がんばれひめさまー」

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