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発覚

お父さんってば、理由は後で話すけど今から順番に3体のN級を送るから修行させてやってくれって言って本当に3体送り込んで来るものだから何事なの?と思ったけど、この3人が何者でどんな死に方をしたのかは風が教えてくれたよ。

で、お父さんと真智子オネェは3人を止められなかった…と…


然し、幾ら止められなかったと言ってここまでする必要あるのかな…

なんて思わないこともないけど、お父さんのやる事に口は出せないのが本当のところだから協力はするよ

で、この3人なんだけど、ものすごい真面目なんだよね。

いや、真面目が悪いなんてことはないけど、冗談を冗談で受け止めない程に真面目なんだよ。

だから洗脳されちゃったのかなと思ったりしているのだけど、レベルアップのスピードが早い。

あっ…

そう言うことか

3人を注意深く観察していて解ったのだけど、3人共に覚醒してあげた人の欠片が入っているのが解った。

お父さんが入れたのは美穂ちゃんだけで真智子オネェが入れたのは伸二くんでメイちゃんは緑発様ね。

で、3人共に欠片の影響が色濃く出ているのだけど、何かがおかしい

目標にしていたLR級中位には直ぐに到達出来ても何も出来ない無能なLR級が出来上がるだけだったの

困った…

何も出来なければそれはN級と変わらない

3人も頑張っているのだけど、アンテナ飛ばしも覚えられない。


どおして?

3人の欠片が入っているのに…

私は意味が解らなかった


欠片…?


あぁ…そうか…


欠片が邪魔しているんだ

でも、復讐したいのであれば術の1つや2つは覚えさせないと意味ないじゃんね。


お父さんはいったいどおしたいのだろうね


………

……


レイの専用空間にて


真智子「ねぇ!」


レイ「ン?」


真智子「何で何も覚えさせないの?」


レイ「あぁ…その件か…」


真智子「あぁ…その件か…

じゃないって!

復讐させるには術の1つや2つを覚えさせないと何も出来ないどころか1000%返り討ちにあうわよ!?」


レイ「それは…緑発とレッドに任せてみようと思っている」


真智子「ヘッ!?

緑発様は解るけど、何故にレッド?」


レイ「ゆう子とピンクが絡んで俺は仲間外れかよって激怒しやがってな

それに最近暇だから俺にも手伝わせろって煩いんだよ

だから、伸二を任せようと思っているよ

初手から任せたら良かったのだけど、それでは育ちにバラつきが出るからな。

一定レベルまでは揃って修行させる必要があったんだ」


真智子「なる程ねぇ…と言うことは、メイを緑発様に伸二をレッドに…美穂は?」


レイ「俺がやろうと思っていたのだけど、お母さんが出しゃばってきてな…」


真智子「ヘッ!?」


レイ「俺のやろうとしていることなんて全てお見通しだって言ってな…頼むから魔改造だけはしてくれるなよと言ったら約束は出来んな…だってよ」


真智子「呆れた」


レイ「だろ?俺も開いた口が塞がらない状態だったよ」


………

……


天音の下でレベルアップさせた3人を引き取った俺は真智子に言った通り、メイを緑発に伸二をレッドに そして美穂をお母さんに預けてさらなる成長をさせた。

その間、俺は真紀の監視をしていたのだけど、ヤッパリと言うか案の定ヤツの欠片が残ったままだった。

本体は地獄へ落ちているので欠片だけなら何も出来ない筈なのだが、何かのキッカケで復活する可能性があるので気は抜けない。

当時の俺では取り憑いた欠片の残存パーセンテージが1%以下の状態なら気付ける筈がないからな。

然し、それは俺のミスだ

ヤツの欠片が真紀の悪意を増幅して育てる。

そうすると、悪いことをしてもそれがやってはいけないことだと認識出来なくなる。

そうしている間に宿主は善悪の区別が付かなくなり悪事を重ねることになる。

幸いと言ってはなんだけど今は服役中で何も出来ないので欠片も大人しくしているようだが、出所したらまたやるだろうな。

このことを知って俺は改めてヤツの被害者を調べることにしたのだけど、欠片が残っていたのは真紀だけだった。

あの状態なら復活するには後数十年は掛かるだろうが、それは真紀がなにもしない場合で余生を過ごした場合だ。

然し、真紀の魂の最奥に入り込んで悪意を発してやがる。あの分だと後一人か二人殺したら真紀を強引に乗っ取って復活する可能性があるな


3度目の正直…


今度こそ完膚無きまで叩き潰してやんよ


黒尾!!


このことは黙っている訳にはいかないので皆に情報を共有したのであった。


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