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“合鍵返してと元彼に言うと? ヨリを戻してくれたら返してもいいと言われた!”

作者: 七瀬








私は以前付き合っていた彼にこう言った。

“付き合ってた時に渡してた、私の部屋の合鍵返して!”


そうしたら? 元カレが私にこう言い返してきた。

“ヨリを戻してくれたら返してもいいよ”って、、、。



私はやっとの思いで、この元カレと別れたというのに......。

この男はまだ、私とやり直したいと言うのだ!

正直、この元カレ! “キレると直ぐに暴力を振るう男で、気分がいい時は

いつもお酒を飲んでいる。”

相手なんてお構いなしで、機嫌が悪いと誰でも喧嘩を吹っかける始末!

私も何度か元カレに暴力を振るわれた。

青アザならまだマシで、骨が折れるほど殴られた事もある!

そんな彼に私は恐る恐る“別れ話を切り出してみると、、、?”

あっけなく私と別れてくれた!

私もホッとしていたのだが、ある日この男に部屋の合鍵を渡していた事を

思い出し、返してもらう為にこの男ともう一度だけ会う約束をしたのだ!

その返事がアレで、正直私は絶望した。

でも? そう簡単に引っ越しも出来ないし、、、!

出来るとすれば? 部屋の鍵を丸ごと変える事だけだった。

私は早速! 鍵屋に行き、部屋の鍵を丸ごと、業者に変えてもらった。

これであの男から私が渡した合鍵を返してもらわなくてこれで済むと

私は安心していた。












・・・でも、その数日後。

案の定! 私が仕事中に私のマンションのオートロックのドアを住人の

人間が入って来ると同時に入り込み、私の部屋の鍵をこの男は私が渡していた

合鍵で入ろうとしていたらしいのだ!

それを後で、管理人さんから私は聞く事となる。



『“あのね、楠野さん? 3間前に貴女の部屋のドアを開けようと

していた男が居たのよ! あのひとは貴女の知り合い、、、?”』

『えぇ!?』

『これは内緒よ! 管理室で監視カメラに映っているから、今から一緒に

見てくれる?』

『・・・あぁ、はい!』

『そうそう! この男の(ひと)よ!』

『あぁ! “元カレだ!” 私の知り合いです、この人、私の元カレです!』

『どうするの? もうマンションに入って来れないようにする?』

『あぁ、はい! お願いします!』

『じゃあー警備員を呼んでおくわね!』

『よろしくお願いします!』








・・・この数日後、元彼は警備員に捕まった!

その後、警察へも連れて行かれる。

私も“被害届を出した為、彼はこっ酷く警察署で警察官に注意されたらしい。”

私はもうこの男と関わりたくない!

散々、酷い目に遭わされてまたヨリを戻すなんて考えられない!

あんな男ともう一度! ヨリを戻すぐらいなら死んだ方がマシだ!




でも? 元カレは私の事をなかなか諦めてくれない!

毎日のようにマンション近くで私を待ち伏せする事もあった。

その都度、警察に連絡して彼は警察官に連れて行かれる。




・・・でも? 私にしつこく付き纏って1ヶ月後。

ピタッと私への付き纏いがなくなる!

どうやら? “新しい彼女がこの男にデキたらしい!”

これで私はやっと解放されたのだ。




私も新しい彼を作る為に、今は女友達に男性を紹介してもらう

ようになった。


“ただ、まだあの男から私の部屋の合鍵を返してもらっていない!”

私もこの鍵を捨てることが未だにできないでいる!

ひょっとして? まだ私はあの男の事が、、、まさかね?


最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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