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狸の狼煙  作者: 葛野健悟
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タヌノロ(月1更新)

暇なので俺の娘息子について語ってみた。

私の曾祖父中也は鼠の者であった。

昔は英国も鼠を狩って食べていたという。

私の名は沙魅亜(シャミア)。押忍な白猫

である。都城市の貸家アパートで健悟の

飼い猫として、従事していた猫である。

彼にだって子供の頃はある。彼に自我が

芽生えたのはほんの2歳の頃であった。

彼は炬燵の中で暑いと思いながら目を覚ました

その頃にはまだ妹は居なかった。妹とは

兄が守る事を義務付けられている者である。

火之迦具土神の如く健悟は妹の誕生を

心待ちにしていた。健悟は「女の子とは躑躅の花びらの様な色をしていただろうか?」と

1925(ボカロ曲)の紫の美しさを

表現した曲を気に入っている。女の子とは

幹の中から産み落とされるものである。

「正直、キリストは間違いではないが、

キリスト教自体は新約聖書も旧約聖書も

腐ってんな」そう、四男である沙球磨は語るのであった。勿論父健悟もそれに賛同である。

三男ククロフは性同一性障害であった。

健悟の血を濃く継いだのであろう。ククロフは

眼が黄色く8歳にして原子と元素の本を読む子であった。118の原子全てを

記憶しているのである。健悟「まあ、元素に

ついてはまだ増える可能性はあるが…。」

キュリー夫婦の生み出したラジウムの様に

ククロフの見ている本は奇跡の本である。

俺は、結核でもあった。たまには外の空気も

吸わねば。ククロフ「僕は父さんを

救うんだ。」ククロフは、同年齢の

兄弟理流守リルスと共に舞った。

理流守はこれまた健悟の血を濃く継ぐ

プロのテニスプレーヤーである。

妄想とは言いたくない。

そんな大事な人類(と猫)。

本当に居ればどんなに嬉しいか…。(ボソリ)

人類も卵か花から産まれるのが一番さ。

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