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閲覧ありがとうございますm(_ _)m

今回は本編です。

 

 皆様お馴染み美女こと私、日下部 真琴24歳人妻(?)只今ドラゴンに跨り素敵な素敵な空の旅をしております。

 何を言っているか分からないって?大丈夫!私も良くわかってないわ!そして、誰に話しかけてるのかも良く分かってないわ!混乱してるのね。


 そもそも24年生きてきて、比較的特殊だと言われるような職にも就き、一般的な人であれば経験しない様な事も散々経験してきたけどね…。

 流石に、ドラゴンに跨って空の旅の経験なんか地球上どこを探しても居ないと思うのよ。


 地球上で初のドラゴン騎乗成功者として記録と賞金的なの出ないかしら。出るなら最高なんだけど。

 そして新聞の一面を飾り、一躍大スターへ!こんな美女が既に人妻(?)で、相手がドラゴン!?みたいな煽りを付けてバーンッと。

 素材は良いんだから、結構良いと思うんだよね。掲載使用料も考えておかないと!?なーんてね。



 ってか私的に地味に気になってる事があるんだけど、黒曜がドラゴンなのか龍なのか問題。

 黒曜は龍だと言い張ってるけど、そもそも龍は翼はない。あらゆる分野をそれなりに網羅してきた私が言うのだから、やはりドラゴンだと思うのよねぇ。


 私の知識としては、龍は長い髭と腕のみで、足はあったりなかったり。で、毛が生えていて全体的に蛇みたいな感じ。


 ドラゴンは、翼が生えてる恐竜みたいな見た目で、でっぷりしてたりしてなかったり。


 そうすると、黒曜はドラゴンみたいな見た目なのよね。全体的にでっぷりとはしてないけど、翼はあるし、髭も毛もない。


 だから、私はドラゴンだと思ってるんだけど、黒曜は認めないのよねぇ。龍だ龍だって


 まぁ、龍であろうとドラゴンであろうと、人外には違いないけどねー。


「私は、人類初の人外の嫁なのかー」

「違うぞ。正確には神の嫁じゃ」

「神の嫁は歴史上それなりに居るから嫌なんだよねー。やっぱり初物のが良くない?」

「は、初物…!?」


 何に動揺したのか知らないけど、空を飛んでる時にイキナリ降下しないでもらいたいものね。


「ってか、さっきから何もない所をずっと飛んでるけど、何処を目指してるの?」

「地上だ。終焉の地の先にある歪みから地上に出るんだ」

「それってどれ位かかるの?」

「直ぐだ」


 次の瞬間、とんでもない光が黒曜から発せられ、あまりの眩しさに目を開けてられなかったわ。

 あんたの嫁に対して目潰しって、良い度胸じゃないの!光が収まったら物理的に目潰ししてやるから!

 綺麗な顔して、結構武闘派。これ私のキャッチコピーです。宜しく!







 しっかし、何時まで光ってるのかしら…

 かれこれ5分以上光ってるわよ…いい加減目も慣れてきたし開けてみようかしら…


「真琴よ、まだ目は閉じておれ」

「あ、はい」


 な、何よ!

 出会って数時間なのか1日経ってるか分からないけど、それなのに私の行動全てを把握してるっていうの!?ちょっと、ドキっとしたじゃない!


 そもそも目を閉じて、あの重低音イケメンボイスを耳元で聞くとキュンキュンするのよ!声が好み過ぎるから…本当に辞めてもらいたいわ。


 私は、この結婚は不本意なんですからね!ハプニングキスが原因の婚姻なんて本当にありえない!それもこれも、アホな社員旅行を計画した社長の所為よね。


 そうよ…確実に社長の所為よね…。これはもう絶対、社長の顔面に拳プレゼントしても良いと思うのよ…私の昇給を台無しにした怨みもプラスして…必ずいつか拳のプレゼントを果たすんだから!

 けどこの世界で、前より給金が良ければグッジョブって言ってあげなくもないわよ!拳と退職届顔面にプレゼントは忘れないけどね。


「目を開けても良いぞ」


 意識をあっちの世界に飛ばしてた私に、いい感じの重低音が響いてビックリしました。えぇ、本当に。

 私の顔が赤いのはビックリしたからですよ。本当ですよ!


「…黒曜イキナリ話しかけないでくれるかしら?ビックリして心臓が口から飛び出ちゃうところだったわ。」

「なっ…!だ、大丈夫なのか!?」


 慌てたのか黒曜は、何の前振りもなく人型になって私の肩に手を置きながら青くなってる。

 って、近い近い近い近い!!!!


「だ、大丈夫だから!だからイキナリ人型になって近付かないで!!!近いっ!近いって!」

「あぁ、すまない…。真琴の心臓が止まってしまうかも知れないと思ったら慌ててしまった…」

「心臓が口から飛び出すっていうのは比喩よ!比喩!本当に飛び出したら怖いわ!」

「そうか、なら良いんだ…。我のせいで真琴が死ぬかと…」


 涙ぐんでるよ…なんて打たれ弱いドラゴンなのかしら…。こんなに泣き虫で神とかやってられるのかしらねー?


「と、言うか、地上に着いてたのね」

「あぁ、次元の歪みを故意に作り出して地上に転移したんじゃ。途中の光はその術を使った時のものだな」

「黒曜凄いわねぇ〜。それ、お金になるわよ!」

「そんな事言うのは真琴位だよ」


 そう言うと、蕩けそうな位甘い笑みで私を見つめる黒曜。

 思わず致命傷を喰らい、鼻血が出そうになったなんて言ってやらないんだから!




ツンデレ化してきた真琴さん。

陥落はするのか否か。ただこれラブコメなんだよね

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