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異世界に咲く一輪の黒花〜黒龍の花嫁〜  作者: 唯月
クライマックス編
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31


 

 こんなにもお腹が痛くなるほど笑ったのは何時振りだろうか。

 

 地球に居た時は、私は「真琴」じゃなかったからかな?



「今なら、あの時の社長と部長に感謝出来るわ。昇給より良いものGetしたしね。」


 私は、真っ赤になってぶっ倒れてる黒曜を見て笑う。


「コッチに来てから、ハプニング続きだけど、最高に最強の夫婦にはなれそうだし、こっちで一財産築いて世界を牛耳るのも楽しそうよね。」


 私は、笑いながら将来の展望を語り、黒曜の頭を撫でる。

 

 あー、なんか平和だわ。世界がキラキラしてるし、最高だわ。

 そう思ってのんびりしてたら、白曜がとんでもない事を言い出した。


「あ、嫁御、黒龍と嫁御はこの世界の管理者になってもらうからな。」


 白曜が、精霊達に揉みくちゃにされながら、楽しそうに私に告げる。


「は?」


 いや、ちょっと待って?何を言ってるの?


「ここの管理者は、嫁御が人落ちさせたから居ないんだよな。」


「それは、白曜の選任が下手だったせいでしょ?何でそれに私を巻き込むのよ。」


 感謝されこそすれ、仕事増やされるいわれはないわよ。

 それこそ、白曜が過労死する位頑張って挽回すべきよね?


「この世界の核は、神はもう信じまい。だからこそ、お前を真琴を呼び任せたんだろ?」


 そりゃ、神に余計な事されて、自分を壊されかけたら神なんぞ信じないでしょうよ。


「黒龍はれっきとした神だし、何よりこの世界の核の元となる形だ。それの嫁なんだから、一緒に仲良く管理しろ。」


 うわぁ…面倒くさいから丸投げって感じがヒシヒシと…。


「それに、この世界の管理を黒龍とするなら、地球には戻れなくなるが、管理をしないなら、地球に戻すからな。」


「は?」


 この白蛇は何を言ってるのだろう。そんな無茶苦茶聞けるわけないじゃない。


「当然だろ?嫁御はこの世界からすりゃ異物だ。嫁御が母と慕う女性も異物故にもれなく地球へ帰還。寿命を迎え…って所だろうな。」


「最低!白曜最低よ!何で其処で、お母さんまで巻き込むのよ!!!」


「異物だからだよ。」


「だからって…!」


 そんな、お母さんはこの世界だから100年以上生きてるけど、地球に戻されたら、急激な時間の流れできっと亡くなる…。


「嫁御どうする?この世界の管理を引き受けるか?」


 いや、聞いてるけど拒否権ないわよね…?


 地球に居た時から、ノリとテンションだけの上司にか恵まれないと思っては居たけど…こっちの世界でもかいっ!?


 何?私には上司に恵まれない呪いでも掛かってるの?


「白曜、管理者をするなら、私含め地球から来た人たちは、こっちの世界で暮らせる…?」


「地球から呼び寄せられ、こちらに来た人間で地球に戻りたい者は、私の権限で地球に戻すことも可能だ。だが、それがきくのは、この混乱期だけだな。管理者を確定する一瞬をついてやることになる。…嫁御どうする?」


 白曜は、一応私の選択に任せてくれようとはしているのだろう。拒否権はないが。


「ちなみに、黒曜は何て言ってるのよ?」 


「真琴に任せる。我は、真琴が決めたことに従う。真琴が管理者をやりたくないのなら、仕方あるまい。嫌々やった所で、女神たちの二の舞にならんとも言えん。」


 私が撫でてた筈の黒曜は、真顔で倒れたまま告げる。

 さっきまで、真っ赤になって倒れてた癖に、キリッじゃないわよ。


「黒曜、私は嫌々やったとしても…」

「女神たちの様にはならないだろう。けれど最悪を想定し、準備をしておくべきだった、ちょくちょく見るべきだったと、我もあ奴も反省したのよ。此度の騒動、全ては我ら上に立つ神の怠慢であったと。我も、引き籠ってるのではなく、キチンと話しておけば…とな。」


 黒曜は、綺麗な顔を歪め、私に贖罪する。その顔は、もう泣きそうで、胸が締め付けられる思いだった。


 こんなにも、この人は優しい。言葉には厳しさも見え隠れするが、そもそもが私に気負ってほしくないという優しさからくるものだ。

 私は、黒曜のこんな優しさに気付けるようになったし、その気持ちに寄り添いたいと思ったのよね…。


「黒曜、私…この世界の覇者になるつもりだったのよね。」


 私の言葉に黒曜は、キョトンとしている。

 イケメンのキョトン顔って可愛いわね。


 へ?って顔で、黒曜は白曜を見つめる。あ~、私の旦那可愛いわぁ~。


「黒曜、白曜、私はこの世界の覇者になる女よ?管理者でも何でもやってやるわ。その代わり、全ての権限をよこしなさい。私は私のやりたい様にやらせてもらうわ。異論は認めない。」


 私の言葉に、黒曜は嬉しそうに顔をくしゃっとして笑い、白曜は爆笑し始めた。


 うん、やれるわ。


 だって、私黒曜がいれば管理は出来る気がするし、何より、この世界で暮らす全ての動植物が幸せを感じられる様にすればいいんでしょう。


 なら、お母さん達にしたいと思う事を、この世界にしてあげればいい。


 みんなが笑顔で過ごせる様にすればいい。


 それに、管理者は、余計な事はしなくていいらしいからね。難しい事は、黒曜に。私は実地調査と実行部隊として動けば、適材適所なんじゃないかしら?


 最高に最強の夫婦なら出来る!確信をもって言えるわ。


「私は、この世界の覇者よ!」


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