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白曜は、腕に納まったジークとオウちゃんをモフモフしながら、頷き始めた。
「ふむ、ソチ等の星は壊れ始めているな。この嫁御が呼ばれたのはそれもあるのか?」
は?呼ばれた?私は、ロッククライミング中に突風でフライしたのが原因よね?
「呼ばれた?」
「うむ。お主だけでない、嫁御の国から数人何十年かに一人位のペースで呼ばれてるな…。あぁ、呼んだのは星か。」
んん?
「自分の死期を悟り、自身に似通った星から、死に近いものを呼んでいたのだな。だが、力を持った者は居らず…か、それで何人も呼び出したのだな。アソコとは次元が結びやすいからな。ふむ…」
んんん?
「しかし、この星は3柱の女神に任せていた筈だが…何故此処まで狂ってるんだ?」
「その馬鹿女神達に私は用があんのよ…」
素頓狂な事を白曜が言い出す前に、私は私の意思を伝える。
そもそも、任せっきりで中間報告とか受けてない白曜も、管理不届きで成敗してくらいなのに。
「ふむ。黒龍、お前はどうみる?」
「あいつらは、我、憎しのみで、まともな管理なんぞ無理だとは思ってた。だが、お主の近くに社を構えれば、多少は働くと期待していたんだが…」
「無理だったな!あの女共は姦しいだけで責務の何たるかを理解していないな!」
いや、それ上司の責任だからね…?
分からないなら、分からないなりに上司の指導必要だからね?
「あの女共は、管理者として失格だから消し去るか。それで、狂った星は白紙に戻せば良かろう。うん、我ながら最高の采配だ。それが良いな。」
サラッと白曜はそんな事を言ったもんだから、私は自分の気持ちを抑え切れなくなっていた。
いや本当は、神界の事は神界を束ねてる白曜に、任せるつもりだったのよ?
けど、相手の気持ちも省みない、失敗したらそれで最後って…どんだけブラックなのよ!?
「白曜…、アナタ管理者統括失格ね。」
私の事を驚いた表情で見てくる、白曜と、白曜の腕にスッポリ納まったジークとオウちゃん。
その後ろで、ドラゴン姿のまま額に手を当てて、あぁぁ…のポーズを取る黒曜。
黒曜、可愛いわね!ドラゴンでも人でも可愛い黒曜、優勝ね!
「嫁御、失格とはどういう事だ。返答によっては嫁御、お前も消し去るぞ…?」
白曜は、美しい顔に怒気を含ませ私を睨みつけて来る。
けど、黒曜に似た顔で、黒曜よりサッパリした空気感でしかないから、多少の怒気を纏っても大した迫力はない。
「そのままの意味よ?白曜は管理者統括失格。創るだけ創って、あとは任せます。で、失敗したら消し去るとか…子供の癇癪と同じよ。」
言ってやったわ!創世神だろうと、私の義父だろうと、言うことは言わないとね!
それに、本当に間違ってると思うもの。
「ふむ…。して黒龍お前はどう思う?嫁御は正しいか?」
なんで其処で黒曜にふるのよ。決断力と判断力の欠如?
「創世神よ、我は真琴は間違って無いと思うぞ?あの女神達がまともに管理出来ないと分かっていながら、我は調整しかして来なかった。それ故、世界の崩壊を招きつつあるのだからな…。」
黒曜は、調整しかって言ってるけど、この白曜と創った全ての世界の全ての総量を調整調節してたんでしょ?
あの寂しい何も無い地で…。
「白曜、アナタがなんと言おうと、アナタは管理者統括失格よ。自分の部下の管理も出来ないのにやたらめったら世界を創ったの?で、要らなくなったら消すの?子供の積み木遊びじゃないんだけど?」
白曜は、苦々しい顔をすると、私を見つめてくる。
黒曜に似た顔で、ションボリ私を見ないで欲しいわ。
「黒龍、嫁御、お前等の言うとおりだな…。俺の監督不届きだ。」
「でしょ?だから、力貸しなさいよ。私が何とかしてあげるから。」
「は?」
「そのままの意味よ。あなた達が動いたら、今の歪みは直るかも知れないけど、今あの世界に居る人達も消えそうだからね。私があなた達の力を調整しながら、そこそこ迄持っていく」
だから、さっさと力を寄越せ。と、半ばゴリ押しで白曜に詰寄る。理由なんぞ、後付で良い。今は兎に角あの世界をどうにかしないとイケないのよ。
「嫁御は、それが出来るのか?」
「出来る出来ないじゃないのよ。ヤラないといけないの。馬鹿女神達のツケは私が何とかするから、白曜は黙って私に力を与えれば良いのよ。」
我ながら、ヤクザ顔負けの脅しね。兎に角力を寄越せ!をゴリ押しシテルだけだからね。
「ふむ、精霊達もそう言ってるな。嫁御、お前に俺の加護をやろう。俺と黒龍で創った星だ、救ってやってくれ。」
「当たり前よ!私は私の為にしか動かないけどね。ついでに、世界救ってやるわ。」
私は、ドヤ顔で胸を張る。こんなんでも、創世神に並ぶ黒龍神の嫁ですからね。
白曜は、私のドヤ顔を見ると、キラキラ光りながら龍化した。正に龍だ。白銀の綺麗な龍。
「きっれーね。凄い綺麗。」
何も無い神殿に、黒と白の龍2体が顕現し、此処だけ東○映画な雰囲気で凄い迫力だわ。
「うん、あなた達2人で映画撮れるわ。」
場違いな私の感想が、響いた。




