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本日は、今迄更新停滞してたので1日2話更新します。

次からは、遅くても2、3日に1回は更新出来る様にします。

『人間か…?』


脳内に響く、重低音イケボ…ナニコレ!今迄聞いたこと無いくらいドンピシャの重低音ボイス!

あー、これ孕むやつね。うん。

一時期ハマった声優沼にも居なかった性癖ドンピシャ重低音。これ聞きながら米何杯もイケるわ。


『人間?ここに何故人間がいる?この終焉の地に』


へー、ここ終焉の地って言うのねー、冥府じゃないのか。ってか、本当に良い声だわー。こんな声した上司居たら、真っ先にオフィスラブ狙ったね。うん。

まぁ、実際はノリとテンションだけで生きてる社長と、長い物には巻かれろ部長を筆頭にした個人プレー集団しかいないからね。オフィスラブとかあり得ないわ!それより昇給!!!!


「私は、日下部 真琴。日本人、女、24歳。社員旅行中に風で飛ばされ、目を開けたらこの地に居ました。」


とりあえず、イケボに自己紹介。あわよくば日本に帰る方法を聞き出せないかなー?みたいな希望も持って言ってみた。


『日本人…?日本人とは、種族名か?』

「種族名ってか、所属名?種族名は、人間じゃないかしら?」

『ふむ…して、真琴よ、そなたは私の姿に驚かないのか?』

「姿?」


姿と言われ、辺りをキョロキョロ確認してみる。

が、イケボの主は見当たらない。どこを探しても、荒野しかない。それと、黒い翼の生えた塊みたいな生き物。


「姿と言われましても、私の近くには黒い塊しかありませんし?」

『かた…かたまりか。それが我である。黒い塊ではなく黒龍である』


黒龍?

神話やバンド名とかでしか聞かないわ。それか漫画ね。ジャパニーズカルチャー!

私も伊達に諜報的なアレに属してないのよ!あらゆるカルチャーを網羅してる自負はあるのよ!その私が自信を持って宣言致します!


「黒龍は翼はありません!そして、地獄の炎を纏ってる筈!だから、その黒い塊が黒龍な訳がありません!けど、鱗は黒曜石みたいで綺麗なので一枚下さい!」


ふぅ、ついでに鱗も強請ってみたわ!綺麗だからね!あわよくば一枚貰えないかなー?ってノリだから言うだけ言うってもんよ。女は度胸。やるっきゃないねー。


『地獄の炎?ふむ…ならばコレならば我が竜であると認めるか?』


イケボがそんな事を言うと、黒炎が柱の様に黒い塊を覆いはじめた。

イッツ マジーック!


「激しく燃え上がってまーす!ひゃーい!」


テンション高めに万歳をする私。だってさ、有名な美女マジシャンのマジックショーばりよ?これ滾るってやつでしょ!

と、ウェイウェイしてると、黒炎の柱が徐々に小さくなって消え、その跡地に長身長髪の絶世のイケメンが現れた!え?イケメン?ってか、黒い塊は?


「黒炎を操り、人の姿をも形取る我こそ、この世の覇者であり深淵の管理者黒龍であるぞ」

「重低音は弱くなったけど、相変わらずのイケボ…そして、ヴィジュアル系も真っ青の黒一色の服に、世界中何処を探してもココまでのイケメンは居ない…って、凄いね!何あのマジック!イケメンってマジックもプロフェッショナルなの?えー、イケメン補正ってヤツですかー?」


あまりのビックリに、アホ過ぎる感想に自分でもビックリ!でも、目の前に居るイケメンの仕業なら、大規模マジックすらイケメン補正で許容出来てしまうカルチャーの宝庫日本育ちですよ。

なんら問題はないね。


「で、あの黒い塊の生き物は何処に消えたの?私、あの子の鱗あわよくば一枚貰えないかなー?とか思ってるのだけど?」

「だから、それも我であると言っておろうが!!!!」


若干キレ気味のイケメンにちょっとビックリしたけど、まだまだねぇ

私を納得させるにはまだ足りないわー


「んー、仮に貴方があの黒い塊だとして、証拠は?私はイケメンだからって何でも受入れて信じる程安くないのよね!」

「しょ、証拠って…目の前で人型になったではないか…」

「んー?あれイッツ マジーックでしょ?じゃなくて、証拠。証拠は?」


イケメンが、あからさまに焦ってる。ほら、やっぱり証拠無いんじゃない。

あーぁ、あの黒い塊の鱗欲しいのに、隠さないで出してほしいわ。


「ほ、ほれ、ならば腕だけドラゴン化する故、コレならば我が黒龍であると認めるか…?」

「ほー、最近の装飾品ってこんなにリアルなのねー。特撮の敵役がリアリティ出てくるのも納得だわぁ。で、証拠は?」

「これでも納得せぬのか!!!!」

「ちょっ、ちょっと、そのイケメン面で迫って来ないでよ!いくら私が美女で、イケメン耐性あっても多少ドキドキするんだから!」

「ドキドキとかじゃなく、納得せぬのか!?と、聞いておろうが!我が黒龍であるぞ!」

「んー、じゃぁもう、その設定でいいわよ!貴女は黒龍!それで良いでしょ!このイケメン厨ニ病が!」

「納得しておらぬではないか!何故貴様はそんなに頑ななのじゃ!我を見て腰を抜かすわけでもなく飄々として!」

「だーかーらー近いって!って、ちょっ!」


グイグイと迫ってくる自称黒龍に躓き、後ろに倒れる美女こと私。あー、これ頭打つやつね。と目を瞑り痛みに備える…が、いつまで経っても痛みは来ない。

それどころか、何か全体的に温かい。

ってか、顔に吐息すら感じる訳で…って、イケメンドアップ!!!

ってか、コレって…ハプニングキス?ってやつ?

唇柔らかいなぁとか感想言っちゃうわよ?とか、アホな事考えてたら、自称黒龍が慌てて立ち上がった。



「あっ!すまぬ!お主が倒れると思い支えようとしたのだが、久方振りに動いたせいか上手く支えられず!本当にすまぬ!お、乙女の唇に許可なく…せっ、接吻してしまって…」


って、真っ赤ですよ。このイケメン。

百戦錬磨、来るもの拒まず、女に不自由した事ありません!って顔して実は初心って!初心って!


いや、私もキスなんかした事無いんですけどね。なんせ、高級取りになるため努力してたから男日照りというか、何というか…ねえ?


「あ、もしかして、お主も初めてだったのか…?す、すまぬ!本当にすまぬ!だとしたら、あぁもう!本当にすまぬ!」


黙ってたから、怒ってると思ってるのかしら?ってか、お主も初めてって、あんたも初めてだったんですか!?

その顔で!?えー!!!!


「初キス…」


ポソッと呟けば、真っ青の顔から真っ赤に戻ったと思ったら、自称黒龍の身体がほんのりピンク色に光ってるし。


「我が初めてなのか…?本当にか?だとすると、あぁ!」


なんか、イケメンが焦ってるし、身体が激しく光ってますよ。


「すまぬ、我とお主が………になってしまった…」


?ゴニョゴニョ言ってて聞こえないんですけど!何になったんですか!?


「何になったのよ…?」

「………夫婦じゃ」

「…………………へ?」

「だから、夫婦じゃ!」

「ええーーーーーーー!!!!」


何故か知らないけど、超絶イケメンの厨ニ病と夫婦になりました。

なんでやねーん!!!!

ハイテンションラブコメディになる予定です。

予定は未定です。

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