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王国編に突入します。

本日、更新出来てよかった…!



やはりと言うべきか、不本意過ぎると言うべきか、我が旦那様の蕩ける笑顔で撃沈していまふ…。


大体、なんで私が、こんな恥ずかしい思いをしなければならないのよ!

 黒龍の花嫁だとしても、ハプニング事故じゃない。そこに愛はないじゃない。


 それに、結婚するなら稼ぎが私よりも良い安定した収入を得られる男よ!そこに愛とか不必要!


 はぁ…黒龍なんて、職業じゃないし、収入もない。ヒモも真っ青ね…。まぁ、私も今は収入無いんだけどね…。私の昇給…、バカ社長の所為だわ…。


 それこそここ数時間で何回も自問している事で脳内を埋めていたら、砦の大門が重い音と共に左右に開かれ、なんか重々しい感じの騎士?達が馬に乗って前に進んできたわ。


「良くぞ集まってくれた!君達の勇姿に感謝する!此度の依頼は前代未聞の窮地により、早急なる対処を要するものとなる。故に、これより冒険者諸君には身分確認不要にて王城の広場まで移動して頂き、そこで正式に此度の依頼詳細を告げようと思う。詳細を確認してから受理するか否かは君達に委ねる!依頼詳細を聞きたい者は、我等の後に続き広場まで移動を開始して欲しい!ついて来い!」


 

 馬に乗った騎士達を先頭に、関所に居た全ての冒険者達が移動を開始した。


 ってか、コレってラッキーイベントじゃない?

身分不確定でも仕事受理出来るなら、コレを期に冒険者登録すればいいのよね!

 大体の冒険者物は、冒険者ギルドとか組合いとか存在してて、身分を保証してくれる筈!!!


 やったー!!!ラッキー!


「黒曜、私達ツイてるわね!最高のタイミングで地上に来れたんじゃない?」


「んー、真琴がそう思うならそれで良い。街に入れなくても、我と山や森で過ごせるのに…とは思ったが」


「私、お金の無い生活とか無理だから」


「う、うむ」







 かれこれ小一時間程歩いただろうか、目の前には城!城の前には噴水に数百人居てもパーソナルスペースを確保出来そうな程広い広場。


 うん、ファンタジーだわー…

 そもそも、関所から平坦な舗道された道を延々と1時間程歩かされたのだ。この街大きいし栄えてるわって思ったけど、そりゃぁ王城?のお膝元なら、大きくて当たり前よねー。


「皆のものよ聞くが良い!!!此れより王からの依頼を説明する!依頼を聞き終わった後、依頼を受ける者は目の前噴水横に置いてある依頼書と地図を受取り早速始めて貰って構わない!」



 そして、厳つい如何にも隊長格の騎士が説明する内容をアクビを我慢しながら聞いてたわ。

 

 曰く、同時刻だと思われる時、宗派を越えた神々の神託が降った。


 曰く、神々が仰るには魔王が地上に現れたらしい。


 曰く、王は重く受け止め、早急なる魔王討伐を成し遂げ、世に平穏を取り戻したい。との事。



 そこで冒険者各位には、魔物の討伐・調査、知能のある魔物の捕縛・捕獲を担って欲しい。との事、


 討伐・調査・捕縛・捕獲どれでも報酬が発生し、更には有力な魔王情報を得た者には追加報酬を、また魔王の討伐を成し遂げた者には勇者の称号と多額の報酬、勲章、地位の授与があるとの事。



 此れって、私の時代来るでしょ!


 少なくとも、あの如何にも脳筋って感じの冒険者達より、私の方が良い仕事する自信がある!


 魔法とかあるなら、練習すれば良いだけだし、この依頼受けない選択肢はない!


「黒曜、この世界の覇者に成る準備は出来ていて?」


「ん?我は既に管理者であるぞ」


「はいはい。とりあえず、あそこにある依頼書を受取って正式に受理しましょう!そして、身分登録に行くわよ!」


「真琴に任せるよ。我は、真琴のサポートに徹しよう」


 ヌルい事を抜かしてる旦那は放置して、依頼書と地図を受取る。

 

 そして、その足で冒険者組合へ向かうため、場所や登録の仕方を厳つい如何にも隊長って感じの人に聞く事にした。



「あのスミマセン…!お伺いしたい事が有るですが宜しいでしょうか?」


「ん?随分珍しい色をしているな」


「はい、私達2人は遥か東の地より参りました旅人です。此度、王国に未曾有の危険が迫っていると耳にし、若輩ながらも馳せ参じた次第です。しかし、私達は旅人故に、身分を保証するものを持ち合わせておりません。なので、この王国内だけでも身分を保証される様な登録等はどこで行えば良いか教えて頂きたいのです。」


「ふむ、その御心に感謝する!身分の登録ならば冒険者組合が良かろう。一度登録をすれば全土の大陸で身分が保証される。ただ登録には登録料が3鉄貨掛かるのだが、お二方は王国硬貨はお持ちか?」


「お恥ずかしながら、王国硬貨の持ち合わせはなく…。そうすると、この依頼はお受けする事は出来ないでしょか?」

 

「なるほど…。が、お二方の心意気に私は感動したよ!王国の為に御心を砕いて頂き有り難い。私も組合まで付添い、登録料は後払いに出来る様に交渉してやろう」


「まぁ、有り難いですわ!是非ともお願い致します。」


「あい分かった。では、組合へ向かうとしよう。着いてまいれ。」


 よっし!成功!

 登録料後払いに出来れば、魔物倒した報酬で支払いも出来るわよね。


 隊長っぽい人ありがとうー!!! 


 私達は、広場から徒歩数分にある組合へと3人で向かう事に為った。

 道中は、自己紹介したり、簡単な質問に答えつつ、魔法の有無等を確認した事もあり、私としては大収穫だった。


「此処だ。登録したら頑張って魔物を殲滅して欲しい。此れは選別だ!」


 そう言いながら、金貨1枚を渡された。


「こ、こんな高価なもの頂けません!後払いで私達は問題ないです。」


「良いんだ。異国から来て早々不穏な空気の中、我が王国の為にと、動いてくれた2人に私からの選別だ。そのかわり、何かあれば直ぐに私に報告して欲しい。王城師団のベルツに報告があると門番に伝えて貰えれば私に届くよう周知しておく。」


「重ね重ねありがとうございます。必ずやベルツ様に報告致します。」


「うむ。では、私は戻るな。真琴、黒曜、期待しておるぞ!」


「ありがとうございます」


 ベルツ様が豪快に太っ腹で、涙が出た。

 初めて会って、少し身の上話しただけなのに、金貨よ?

 話を聞いてたら、金貨は日本円で一万円位なのよ?それを初対面に渡すとか太っ腹過ぎる…!


 ベルツ様は、この世界での私の上司に決定よね!!!

 必ず成果上げて、ベルツ様に評価してもらわなきゃね!



 そうとなりゃ、先ずは情報収集よ!


「真琴?真琴!受付けが登録するんじゃないのかって言っておるぞ?」


「あっ!ごめんなさい!今行きます!!!」



 さーて、登録登録!




ベルツの様な人、今は居ないですよね。

此処から暫くは王国を拠点として真琴達は冒険をします。お付き合い宜しくお願い致します。

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