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さくさくスキルが手に入る。のち、第一死亡案件発生。




スキルは経験しないと生えない。


どんな小さなことでも、経験値が入れば、過去の経験値と統合されて、スキルが手に入るのだ。


覚えられるものは、すぐに覚えてしまおう。


転生特典のようなデメリットのあるスキルもあるだろうが、


選り好みしていて、森の中で襲われて命を落としては目も当てられない。




まずは集中して、周りの状況を観察する。


(《観察》lv4を手に入れました。)


(《冷静》lv3を手に入れました、)


(《思考強化》lv4を手に入れました。)


よし、たったこれだけのことでスキルを3つも手に入れた!





《観察》は小さな変化に気がつきやすくなるもの。人の表情の変化などにも適応される。


コンビニアルバイト中に、よく客の観察していたな。


いつも雑誌立ち読みする人とか、同じ飲み物しか買わない人とか。


毎月雑誌の発売日に買いに来るひきこもりとか。


前世でもかなり鍛えていたから、lvが4のようだ。






《冷静》は不測の事態に陥ってもすぐに持ち直せるというもの。さらに思考力が強化され、頭の回転が速く

なる。というものだ。


そんなに前世では冷静だっただろうか。


落ち着いてるね。とかはよく言われたけど、


そこまでとは、あんまり自分では思わない。


経験値10倍の影響をもろに感じる。運命神様に感謝をささげよう。





《思考強化》も頭の回転が速くなるもの。lvも4と高い。


取った瞬間に、まるで8時間寝た寝起きのように思考がクリアになる。


頭がよくなるスキルだ。前世で欲しかった。






いい加減、現状の確認だな。《観察》も手に入ったことだし。




ここは森の中で、今は昼のようだ。近くに生き物の気配はない。


気温は少し暑い。夏に入ったばっかりだろうか、木々が青々と茂っている。


葉っぱは針葉樹や、広葉樹がまちまち、亜熱帯地域だろうか。


獣道のような道が。四方に続いていて、どっちかから来たのか不明だ。記憶喪失だからなー。




《観察》も仕事をしているな。さっきまででは気がつかなった身の回りのことも拾えるようになる。


スキルを芽生えさせるのも必要だが、《冷静》に考えると、まずやるべきことは、移動だな。


森の中は不安になるくらい生き物の気配がない。


だが、ここが安全かといわれれば、そんなことはない。と思う。




安全な場所、川岸か何かあれば、そこに向かいたいな。


進む方向は、人がいそうな方向がいいんだが、今はどの方向かわからない。


少しでも開けた場所に出れば何か指標となるものがわかるだろうが、木々の隙間から見える青空は狭い。


切り株があれば東西南北もわかるすべがあるが、それも見当たらないな。





最初はヤマ勘だな。


俺は右手に当たる方向に歩き出した。










歩きながらでも、行動で増やせそうなスキルがいろいろある。


たとえば




1+1=2


(《算術》lv4を手に入れました。)


(《暗算》lv4を手に入れました。)


このようにだ。


前世では、義務教育以降は大して勉強してなかったが、


これも経験増加の影響を受けたことを実感できた。



よしよし




そろりそろりと歩く。


(《隠密行動》lv2を手に入れました。)


(《歩行術》lv1を手に入れました。)


(《忍び足》lv1を手に入れました。)




いい感じだ。


コンビニで、立ち読みしている客の後ろを気配を消して通り過ぎる、なんてことをしていたからな。


無駄に声をかけられると仕事が増える。接客業は客をよけて店内をうろつく技が身につく。


接客業をやっていて良かった。






スキップしてみる。


・・・何も手に入らない。ちょっと恥ずかしいけど仕方ない。







少し足を止め、地面に指で字を書いてみる。


(《達筆》lv1を手に入れました。)


そんなに字がきれいだったか??そう評価されたのならうれしいが・・・






色々、一人でおかしな行動をとりながら歩いていると


(《疲労耐性》lv5を手に入れました。)


(《長距離移動》lv1を手に入れました。)






よしよし!


いいものが手に入った!


一気に体の疲れが抜けて、楽になった。これは何とか森を抜けて人里にたどり着きそうだ!












と、そのとき。


ガサッ




動くものを見つけた。《観察》スキルでその方向を注視して確認してみると



そこいたのは、



腰までの身長に、半裸に武装しており、とがった耳に、大きな鼻。



ざらざらとした緑の肌で、草むらに擬態するようにたたずんでいた生き物。






それは、小説でよく見たゴブリンと思われる生き物だった。









========



名前:ラック

種族:人間

性別:男

職業:無職

年齢:25


レベル:1


HP:50/50

MP:50/50



攻撃:2


防御:2


魔力:5


敏捷:6


器用さ:10


賢さ:15



魔法スキル:《ポーション生成》(1)《翻訳魔法》(1/5)


起動スキル:《ステータス閲覧》《観察》(4/5)《暗算》(4/5)

   《算術》(4/5)《達筆》(1/5)《歩行術》(1/5)

   《忍び足》(1/5)《隠密行動》(2/5)


常時スキル:《冷静》(3/5)《思考強化》(4/5)《長距離移動》(1/5)

    《疲労耐性》☆《ストレス耐性》☆《運命神ミラ様の祝福》(3/5)



転生特典:《虚弱日本人の前世の記憶》《凝り固まった現代経験》《25才時に転生》

   《ランダムな位置に転生》《前世の経験増加》(強)



称号:《スラム生まれ》《記憶喪失》



========





スキルによってステータスにボーナスが入り、10分の一となりながらもステータスが上昇しています。

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