表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/29

異世界に到着。スタート地点は森の中。




ここはどこ?


わたしはだれ?





気がつくと俺は道に倒れていた。




上を見上げるとそこには、


「知らない青天井だ。」


青空が広がっていた。





ハロー異世界。さよなら前世。


「何言ってるんだ俺は」


うっそうとした木々の匂いを感じて、意識が覚醒する。



ここは・・・360度見渡してもそこにあるのは、木、木&木。


森の中ですね。








自分の意識の混濁はない。前世の感覚が違和感なく適応されたか。


記憶喪失の人間に転生したためか、しっくりくる。


まるで前世のまんま、異世界に来たかのようだ。





転移ではなく、転生であることは確かだ。


10歳以上も若返った恩恵が、立ち上がろうとした瞬間に理解できた。


あの、「よっこらせ」が出なかったのだ。これは若い。




「そうだ、ステータスオープン。」


そう唱えると、目の前に透明な板状のウインドウが現れた。






========




名前:ラック

種族:人間

性別:男

職業:無職

年齢:25


レベル:1


HP:50/50

MP:50/50


攻撃:2


防御:2


魔力:5


敏捷:5


器用さ:10


賢さ:10


魔法スキル:《ポーション生成》(1) 《翻訳魔法》(1/5)


起動スキル:《ステータス閲覧》


常時スキル:《運命神ミラ様の祝福》(3/5)



転生特典:《虚弱日本人の前世の記憶》《凝り固まった現代経験》《25才時に転生》

    《ランダムな位置に転生》《前世の経験増加》(強)


称号:《スラム生まれ》《記憶喪失》


========






空中に浮いて半透明だ、質量はない。


手で触れない。押す等の操作ではなく、下にスクロールと意識して考えると、思ったとおりにスクロールする。


ためしに、裏面を見る、と考えるとひっくり返った。裏からは文字は透けないようだ。






「ラック。」


それが俺の名前だ。


(ラック)か、運がいいからスラムで育つことができた、ともいえるかな。




「声も思いのほか若い。というかハリがあるな」


13歳も若返っているのだ。本来の転生特典を考えると微妙だが、十分転生特典に値する。


背の高さも変わらない。違和感を感じなさ過ぎる。逆に怖いな。


だが、服装が異世界風になっているのが、異世界らしさだ。


半袖長ズボンのぼろい服で、ところどころ穴が開いている。ベルトはなく、ズボンは紐で結んである。


靴には穴があいていなかった。荷物的なものは無い。ポケットも空。


実にぼろい。思いつくのはスラム育ちだな。


他の異世界転生はこんな感じではないようだ。うらやましいな。


苦笑いがこぼれる。





ステータスボードに目を落とす。


ステータスが低いな・・・こんなものなんだろうか。


とはいえ、比べる他人もいないし、


ステータス覗き見るスキルも持ち合わせていないので、どうにか平均を調べないと。







さて、女神様からいただいたスキルとステータスの項目の詳細を確認しなくては。




ステータスの項目に意識を集中して、


詳細・・!


と念じてみると、見えた!





気になるものがありすぎるが、どうせ全部見るから上から順番に見ていくことにしよう。


しっかりと項目を理解して、どの転生小説に近いかを、しっかりソートしていく必要があるからな。






名前:ラック  =改名されることがあるが、よほどのことでない限り変わらない。


なるほど、注釈相当の情報が見える感じか。


今世の名前だな。心機一転、徳を積んで、生きていくぞ!





種族:人間  =最も数がいる人種族、成長することにより、別種になることもある。また成長限界がない。


特出して語ることはないと思ったけど、すごい情報が手に入ったな。


成長限界がないのか!努力し甲斐があるぞ!これは特訓パートがかなり長くなりそうだが、


うわー幼児転生したかったなぁ。これ以上老けずに若い状態で維持されるタイプの肉体成長ならいいんだが。




性別:男   =生まれ持った性別。よほどのことがない限り変わらない。


今世も男でよかった。女は狙われやすくになるし、生理というめんどくさいものもある。


よほどのことがあれば変わる?事もあるのか?想像も付かないな。




職業:無職  =職に付いていない。自他共に認めると、表記が変わる。ステータスにボーナスがある場合もある。


元アルバイトの表示がなくなったな。そりゃあそうか。


ボーナスが付く職。勇者とかかな。まぁそんなもにはなれないだろうが。




年齢:25


これは詳細をしても何も出てこなかった。25才か。もう既に学生生活も送れないな。


考えていた幼少期、特訓チートが何も使えなくなった。かなしい。若返りの方法があればいいんだが。





ふむ。


大体理解できたな。人間の項目が、特殊なのが意外だった。別種族がいるということもほぼ確定だな。


人間が不遇でなくてよかった。






次のステータスだ



レベル:1  =魔物を倒すとあがる。全ステータスに影響がある。


なるほどな魔物を倒さないとあがらないのか、行動経験値で上がらない感じね。


レベル1ということは伸び白があるということだ。これからどんどん成長するぞ!








HP:50/50   =現体力と最大体力。自然回復する。最大値はロックされていて、増えない。


MP:50/50   =現魔力と最大魔力。自然回復する。最大値はロックされていて、増えない。




え、何これ



最大値はロックされている?


成長しないということか?




はっはーん。俺、心当たりがあるんですよねー。


ねぇ《虚弱日本人の前世の知識》くん????





しばらく説明回が続きます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ