BEASTARS2
この作品辛気臭いなってのはあるとは思う。女性漫画家らしいけど、女性って何故こうも悩みとか苦しみとか好きなんだろう。本来あるべきカタルシスが間違って伝えられてるせいで分からなくなるが、アリストテレスのカタルシス論って女性はまんま納得できるものだろうな。だが心理学の浄化の意味が付け加えられた今多くの人が使うカタルシスは男性的なんだよな。
悩みとか苦しみは最後に救われたり、逆にバッドエンドでとことん落としたりするためにある。結末ありきなんだ。カタルシスはこの意味で使われる。実際は、ただ悲劇とかで一緒になって感情的に成ったりするだけで良い。普段前頭葉でがちがちに抑えてる感情を解放させる喜びってのがカタルシスの本意だから。
結末に向けての精神的浄化のための必要不可欠なプロセスじゃないのよ…。結末のすっきりさせる絶頂感のための過程のようなものじゃない。
まあじゃ何故これ面白いの?こういうの嫌いじゃなかった?メインの草食獣と肉食獣って流れ以外は陳腐も陳腐なとてもありきたりな茶番までいきそうな人間ドラマしかない。
いろんな意味で演出なんだと思う。ストーリー自体は陳腐でも実際に映像として見ると効果が高い。それは動物キャラの世界観もかなり大きい。セントールにも触れたがあっちの方がシンプルな刺激は強い。だが映像的な感覚的世界観で感じるものが強い。あんまりみないけど、ディズニーも面白いんだろうね。記憶にあるのは101匹の犬の話しだけど、何かあの動物キャラって面白いんだよな。日本ならガンバがあるけどね。
整合性の取れた説明力に魅力がある世界観じゃないけど、映像としてみると確かに世界観に魅力があるとしか表現できない。
何故面白いのか?本当にこれ良く分からない。前回もただの動物擬人化じゃないと書いたが、だからってそれが面白さなのか?ならそういった批判が多いが事実じゃないと言いたいからだ。
面白い面白くないなんて分からない部分もあるよ。ただつまらないって前提にたった時、何故?でおかしな事言う人って中身をちゃんと吟味しないよね…。つまらないが先に立ってるから適当なんだよ。すごい数削ってるし、食物連鎖が話しの中心としてかなりの割合割いてるよ。そんなの無関係な動物擬人化じゃないよこれ。
何度も書くけど、だからってそういった動物擬人化の単純なアリキタリな人間ドラマも溢れてるのは否定しないけどね…。