かつて神だった獣たち
この作品1話完結なのがネックだな。もちろんコメディじゃない。ブラックジャックなどの王道のやり方なのだが、以前進撃で欠いたと思うけど、漫画の根本的な面白さって次どうなる?って展開力にある。それゆえ最大の武器を失ってるし、かつ1話完結はどこかで見た話にナリガチなんだ。どうしても話しのパターンとして1話と1話を繋げて1つの話しにしていくのではなくて、通常の漫画アニメがまとまった文章だとすると、1話完結は単語や1センテンス(1文章)程度のバリエーションしかない。
これで何かを作れってのが無理がある。だから今でも残ってる孤独のグルメやその派生である異世界食道などは稀有な例と言えるだろう。1話完結じゃなく数話完結もにたようなものになる。なろうやジャンプの章で分けるのは全くの別物。コメディならこのすばが典型的なコメディだからってものになる。むしろコメディは1、数話完結が現在においても完成形と言えるのじゃないかと思う。
この作品は非現実的なファンタジー要素によってリアルな1話完結よりはありがち感をぬぐうように作ってある。数字で見るなら、アルファベット=変数に当たるものになる。0から9できまりきったものに何が飛び出すか?分からない自由変数が混ぜてある具合だ。それでまあ見ていられるのだが。
だが擁護的に言うなら、JOJOも主人公交代などの単位の工夫もあり、かつ数話完結のバトルモノで似てるが、大きな流れでDIOなどのラスボスが居る。これもそれに似た相手ケインが居て主人公もケインを追っているため連続物としての面白さがきちんと出来ている。そういう意味では王道の復習譚であると見ている。
もちろんそういった流れをもっと複雑に見せるケインの行動原理などの面白さはあるのだとは思うけど、それは今はまだ分からない。




