タコピーの原罪
難解な終わり方になった。無計画そうな作者だと指摘したけど、間違いなく問題はある。最後までタコピーの人間らしさと地球人と違う狂ったような思考の使い分けが雑だった。それでもそこに目をつむるなら悪くないと思えた。
最初はポカーンとした意味わからない。だが、多分詳細に考えたら絶対ダメなんだと思う。本来ありえないはずのタコピーの記憶が痕跡のようなもので曖昧に二人の女子にある。これが二人を繋いだ。そこに二人があっさり和解するのが不満だという人がいるのは理解できるが、私は納得できた。
これは詳細に考えたら絶対にダメだ。ゆえに二人に詳細な仲直りの心理など語らせられるわけが無いんんだ。放り投げエンドにも見えるかもしれないが、これだけこじれた二人が仲直りするには、強烈な大切な共通の存在の痕跡。
これがどんなものなのか?は問うたらあかんと思う。間違っても心理学的にどうたらなんていうなよーって思いがある。ユングとかフロイト系のオカルトなものがふさわしいと思う。なんとなく二人は頭の片隅にタコピーが残った。それを記憶と言うのは嫌だ。
明確に言うのもうやめたい。何か残ったんだ。
1つだけ大きな問題があるがそれは無視してる。しずかちゃんはハッピーカメラで時間を戻したが、まりなは大時計で時間を戻してる。二人の時間の巻き戻しの仕組みが違うのに、二人が同じようなタコピーの痕跡があるのはかなりもやもやする…。
語り語ったのは、とりあえず解決しなくても話せたり側にいる友達がいると良いよねって事になる。タコピーほどこれを体現するキャラはいないから。それ以外本当にくその役にも立たないキャラだった…。それゆえに二人の和解は和解したというよりタコピーって共通の存在によって、タコピーが必要だと最後に理解した友達になれたんだと思う。
和解というより友達。いやうーんそっちの方が難易度高いのだが、実際は和解より友達の方が説得力あるんだよな…。
何度も書くが、作中で明確に仕組みが違う巻き戻しをやった過程が違う二人が同じように1つのタコピーの痕跡で一致してるのは本当にもやもやする。大時計にもタコピーカメラと似た欠陥があったと思いたい…。だって同じハッピー星の道具だもんなー。ハッピーな結末になるなら杓子定規の結果にならないのは欠陥じゃないのだと思いたい。