無職転生2
原作改変が話題になってる。ちなみに私は原作改変が大嫌いだ。だが今回とは別だ。ダブルスタンダートでは?なら違う。私が大嫌いな原作改変は能力の低い脚本家が高いレベルの原作を媒体の違いを理由に安易に改変するからだ。
だから私はイマイチな原作を改変するのはものすごく評価してるはずだ。これは一貫してる。ちなみにドラマの問題には触れない。漫画と実写ドラマじゃ媒体の違いが違いすぎる…。この点は根本の漫画原作実写化しすぎるなってのがある。
今回のは改変に好意的だ。ただし原作は読んでない。改変部分をネットのコメントから読ませてもらった。そこで思ったのは私は改変していいと思った。それは無職転生に文学を求めてないからだ。じゃ心動かされる部分はなかったか?ならノルンの部分は良かったと思う。
それでも、2期イマイチだったと思う部分が強いからだ。逆に改変してほしかったとずっと思ってて学園編の後半が悪かった。ダブルスタンダートならまさにここだろう。ここを批判する声はすごく多いんだ。いや私は改変を認めてるからダブスタではない。
ネットのコメントがダブスタだと感じてるんだ。まあ同じ人じゃないけどね、おそらくその部分の改変を望むときには原作組は沈黙してたんだろう。今回原作組の声がやたらと大きくなったのでダブスタに見えるわけだ。沈黙してのだから仕方ないのでは?
だが何故沈黙していた?ちらほら発言していた人がいたのは知ってるぞ。原作から評判がイマイチだとね。この点は書いたが1クール目はED解決に向けて先輩との仲が深まるの方向性があって楽しめた。ノルンのは良かったが、それでも擁護できない。
全体的には削除はやりすぎだが、縮めてしまってよかったと思う。これは重要なんだ。なろうは前から書いてるが構造的に欠陥がある。明確な目標のないまま単発話を雑に増殖させる傾向が強い。大半はエタるのだが、逆に長く続いた作品で終わる気があまりになさ過ぎて読むのをやめてしまった作品かなりある。
話を広げるのが悪いとは思わない。ただあまりに無軌道なんだ。なろうはなるべく改変が基本で作ったほうが良い。
ただ、それとは別に文学と娯楽って視点でも改変がよかったと思ってる。無職は娯楽面を強くしたほうが良いと思う。それは文学の部分を犠牲にするって事だ。その理由は無職はファンタジー部分が文学としてうまく機能してないと思う。
漫画文学だと思える進撃やナウシカと比べると無職はファンタジー世界が文学として協力してない。じゃ意味がないのか?なら娯楽としては機能してるんだ。これは無職の作品構造に深く関係してる。無職はファンタジー世界にファンタジックにやってきた現実の人なんだ。
だからテーマが現実世界のものと深く関係してるが、ファンタジー世界全体がそれと有機的に絡み合ってない。進撃ナウシカとの違いはそこだ。どっちかと言うと文学色がややあるヨルクラに近いものを感じる。ヨルクラでファンタジーとの辛みがないから盛り上がらないんだと書いたまさにあれだと思った。
ファンタジックな世界が主人公の苦悩と絡み合ってないんだ。せいぜい地球でもあるような文化の違い程度…。