推しの子3
声の大きなアンチと言うかこの作品評価が妙に低い…。お前が信者だろ?って多分言われるだろう。だがな、この作品多少癖はあるがものすごくシンプルな大衆向けだ。分かりやすくとっつきやすい楽しみにあふれてる。マニアックさなんてまるでない。じゃ何故?一番大きな声は復讐劇が進まないって点。
これそんな大事か?私は数多くの作品をアニメ以外も見てきたが、SFならまだましだが、謎または事件の犯人探しだな。こういった流れはせいぜいアニメ1クールぐらいしか面白さが持たない。このタイプで驚くほど長編で面白さが保たれた作品は20世紀少年ぐらいかな?と思う。
正直言うと無いと言ってしまいたいほどほぼ無いんだ。もちろん数だけはある。だが大体アニメ1クールすぎた辺りでだれてくるんだ…。後は最後の謎の展開に期待外れになる。20世紀少年もそこがちょっとある。あれは犯人に問題があったわけじゃなくて、別の原因だけど。どちらにしろこの手の作品って長期化すると締めるのに大体失敗する。
何故か?と言うと謎が解明されない事に作品への集中力がそがれてくるからだ。後は犯人探しや謎の解明が途中でばれてしまう。長すぎるせいだ…。受け手に考えるすきを与えすぎるなってなる。逆にそのせいでばれないようにっては??ってなるような最後にしてしまう作者も数多くいる。
じゃどうすればいいのか?手品と同じだ。ミスディレクションが有効になる。注目する点をずらすんだ。それしかほぼ成功しない。作品の面白さとして長期作品で謎の解明や事件の犯人探しを主軸にするような作り手は能力が足りないと逆に思う。
じゃ復讐劇の展開が遅いから作者のストーリーテーリングの能力が足りないって批判ってあほ?ならアホ。むしろこの手の作品で長期化では失敗する流れにしてないから有能だと言える。知ってやってるか?知らずにやってるか?は知らないけどさ。大半のこの作品の低評価って何故?の部分が的外れなんだ。
じゃ何故そんな馬鹿な評価が溢れるの?というと2つある。まあこれかなり知ってる人間しか知らないから。探偵ものとかそれなりに見てて、そういったものを漫画で長期展開にしたとき失敗するってのを見てる人が良い。実際そんな作者ほぼ居ない。多くの場合はSFかと思う。SFの世界の謎みたいな話はすごくある。
そして序盤にそれを突き付けられてそれが作品への集中につながるケースは多い。だが小説で作られた手法って、漫画の長期展開に向かない。小説って漫画ほどくそ長い作品ほぼ無いんだ。こういう違いを良く分かってないと作者の力量批判になっていく。だが実際はメディアの違いのせいが大きい。
メディアによってストーリーの長さで扱う面白さの違いについて注意しないといけない。漫画のストーリーの作り方の能力と短い長さで展開されるストーリーの面白さの能力が同じストーリーの能力として同じだと思ってる単純な人間が多すぎる。これマラソンと100M走の勝者の能力が同じだと言ってるのに近い。
長編の力なのか?ならそれも違う。漫画の大半はなんとなく長くなってるだけで、展開力でほぼ語れる。次どうなる?で延々とやっていけば良いのだ。ストーリーの流れで楽しむものじゃない。起承転結なんて言ってるのは漫画を知らないやつだ。漫画のそれなりにまとまってる編ってのはバトル物が大半だあの手のストーリーってっまとめやすいんだ。
敵が出てきて、それを編の最後でやっつける。ただJOJOはちょっとタイプ違うな。これは主人公を変えるためだと見ている。そのため主人公ごとに編にするので異常に長い。ジョジョの編はその点長すぎると思う。それでも似たような構造になるのはDIOってキャラで1ぶ3ぶは綺麗に倒してまとまってるからだ。
じゃ何故3部あるのか?だと1部ってまとまりはしっかりしてる多分バットエンドって言えばいいんだよな…。
もう1つは、これ1話がやたらと面白いのは低評価の人も言ってる。ここにある。1話と繋がる部分が復讐劇だからだ。1話で感じた刺激を量で処理しないで、質で処理してしまってるからなんだ。上手く楽しめてる人は量で割り切ってる。復讐劇につながる犯人探しなんて主軸にしたら長期展開する漫画ではろくな作品にならないんだよ…。
これは引き延ばしじゃないから…。ええーっとこれをまとめるなら1期の間にすべてやって作品を終わらせるようにしなくてはいけない。漫画でそんな作品ほぼ無いから。この人気作をそんな形で終わらせるなら事前に取り決めしてないと無理。そもそもこれその後長期展開したいからつかみはOKにしただけしょ?
復讐劇が主軸で展開させないといけないなんてノー無し評価はなんて的外れも良いところだ。