究極進化した云々
個人的にはそれなりに楽しんでるけど、あまりに世間の評判が悪いなこれ…。
個人的に楽しめてるのは、まあセンスの問題だと思う。笑いとして楽しめてるんだけど、これの問題点は根本的にはネット小説だって点。だから、その部分が歪で見てられないってとなってる。私の場合そこ無視して笑いとしてみてしまってる。笑いの多くは他人が酷い目に合うのを楽しむものが多い。
だからTVなどで芸人が他の芸人をいじめるってのに批判が集まるんだと思う。ただこれどうも勘違いしてる人が多いが、根本的に笑いは暴力的だと知らない人が多い。そういう毒を取り除いた優しい笑いとか思い込む人が多い。笑いの側面に楽しいって部分もあるので、どうしても勘違いしてしまう。それなら楽しいものを見ればいい、笑いじゃないんだ。
まあこの作品を擁護しようとは思わない。それだけ酷い批判が多いから。合理的な答えはないが、結果論としてこれは笑いとして失敗したんだろうなと思う。例えば、紛争に巻き込まれてただただ悲惨な目に合う主人公を笑うって、笑うって観点からずっと見てられるか?となる。多くの批判の根底に、これ笑いなのか?って部分がこの作品はある。
うん、シンプルにただただクソゲーに巻き込まれた悲惨な主人公を見てるだけだから。
で、ネット小説は基本自己投影を楽しむものから脱却できてないだからギャグがすこぶる相性が悪い。多くの作品は緩い軽いのであって笑いを軸に楽しむものじゃない。この勘違いがすごくネット小説のイマイチな作品は多い。文字媒体ならまだ見てられるが、アニメ化するとレベルの低さが目立つ。
いつもの通りだが、やっぱりネット小説のギャグをメインにしたアニメ化作品は外れが多いと思う。これアニメ化だけの問題、ネット小説のランキングはギャグが上位に来やすい。それは前も書いたがライト緩いなどの空気感と相性がいいからになる。そのため読んでもらいやすいが、これが長期にわたって持たない。だが、どのサイトもランキングはスタートダッシュであるためほぼ長期化の劣化が影響が出ないからになる。アニメ化でそれが顕著になる。
でも稀に頑張ってる作品があって、それがこのすばと慎重勇者だったが、2作者とも失敗するとは…。原因は根本的に自己投影で楽しむので、ギャグの相性が悪い慎重勇者はそこがとても良かった。根本的に笑いの質が鍛えまくって負けない弱い者いじめするバトルを展開する主人公って笑いをしてた。それゆえこれ見方を変えると俺TUEEEととても相性がいい。
だから後半俺TUEEEとギャグで始まったスタートががっつり上手く絡み合って進んだ。根底の笑いの部分が上手くかみ合うカタチだったのが大きい。ただやっぱり今回見てああ偶然だったんだなと、ネット小説のアニメ化でギャグは基本鬼門だと思う。