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今期アニメ感想  作者: とびうお君
2019冬
23/331

とある3期

 3期イマイチ。もうきってしまうって程じゃないが、それでも楽しみな作品だったものじゃない。そういう意味じゃなくて面白い作品。邪道であり、イマイチな見方だと思うが、それでも残滓としてこうなってしまった結果は仕方ない。どうしても長く作品などに触れて評価自体が目的化してしまった部分がある。


 おっさんのつまらん楽しみ方だとは思う。それでもまあ面白い趣味になった。評価に何の意味があるのだろうか?そういう視点で感想を超えた評価がしたくなる。主観的評価は簡単だ。己のセンスへの同意となる。だがもっと平坦に多くの人へ向けた客観的評価は?まあ究極的にはそんなもの存在し無い。


 根本的に作品のよし悪しなど好みでしか無い。だがその中でも人間全体の共通の好みだってある。そういったものから理論が可能じゃないか?などなど。一番簡単なのは、私が常日頃扱う数=集団による傾向分析になる。一人一人の個の評価はただ無意味な好みのばらつきでしかないが、そういったものがまとまって一つの集団を成すときの規模には意味がある。


 その規模が大きなものが多数派=大衆=一般的な評価となる。こうなると理屈を述べても意味が出てくる。それを超えた人類すべてのは?そこが壊れたのが近代の相対的な価値観の多様化による社会変化だと思う。それでもある程度は過去のそういった絶対的な規模を無視した、当たり前としての全体の共通項って流れは多数派にとって心地良いのは確か。


 敢えて規模数の裏づけ=多数決のデータを無視して、ざっくり書けるんじゃないか?なんてのは理想論だが、否定的な視点でそれぐらい今期とあるは酷い作品だ。


 糞長い前置きになったが、否定的な多数派の共通項をベースにした評価なんぞはこういった視点以外あんまり価値が無いって裏返しでもある。


 どこが駄目なの?まずなろうで一番興味があるだろう点で文字と映像媒体の違いが大きい。原作は知らない。それでも分かってしまう。とにかく分かりにくい。原因は文字の情報量を映像に載せたときの楽しみの限界だと思う。次にそれを悪化させるのが原作未読でも既読者から伝えられる情報の省略にある。しかも2期後半にも発生したので監督脚本などの製作側の技量不足も考えられる。


 他にも詳細に行くと文字と映像の違いで、3人主人公って視点になる。浜面はおいておいて、一方通行人気から、上条とは違う視点からのサイドの描写と対比的って意味でのダークヒーロー視点の面白さになる。実はこの展開原作では人気が高い。それがアニメで酷く評判が悪いので、製作者の責任だとなると思う。


 私はそう見ない。これ文字だと多分気にならない。バラバラに描いてきた3人の主人公が一同に介する上手い展開になるが、それは文字によるもので、物語視点の面白さを無視すると、とにかくこれが視点移動が激しくてわかりにくいんだ。実は視点移動って小説より映像の方が分かりやすい。


 じゃアニメ向きじゃないか?そうだが、アニメの視聴者はそこまでのめりこんで見てくれないんだ。そこが信者となってしまう部分。私はそれ信者とするのはあまり良い見方だと思わない。だが自分で見て、ああこれはさすがにそういわれても仕方ないと思う。様々な点で話にならないのに、そこにさらに分かりにくくなる3人の視点移動のため、週間放送でとても重要な視聴意欲ってベースが切れてしまう。


 ようするに集中力を要する。これがきれてしまいがちになるから頭に入らない。頭に入って3つの物語が1つに集約する面白さが全く生かされてない。しかも、それが1.2期を記憶しておく事と原作の省略された情報の必要性が絡んでいたらもう確実にパンクする。アニメの多数派の視聴者には複雑で情報量が多い物語は向かない。


 単純明快にこりゃ駄目だなんて良悪の評価を下せるなんて滅多に無い。それに迷いが無いってのは本当にイマイチだ。

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