怪物事変6
何故面白いか?どんどん分かってきた。今時バトルがメインじゃないファンタジーってかなり珍しいんだ。墓場の鬼太郎を思い出す。それ以外の鬼太郎はそうじゃない。やっぱりバトルメインになってしまっている。鬼太郎を戦うヒーローにしてしまっている。墓場は鬼太郎の性格が悪いとかそういうものじゃない、もっと根本的に見せる部分が違う。
私はバトル物でバトルメインでストーリーが無いとかそういう批判は間抜けだと思う。戦いの中のキャラ同士の関係や戦いの展開がキチンとストーリーになってるのに、それ以外しかストーリーと認めないような人がちょこちょこいる。動きとかで確かに見せるバトルもある。だが、戦いを終えるまでの展開がきちんとストーリーになってる。
大体そうじゃないとずっと戦いの中で流れる戦記物とかストーリーが無いと言われてしまう。個人VS個人のバトル物と集団戦闘の戦記物がすごく上手くかみ合ったキングダムとか見ると、その境目はそんなに明確じゃない。ちゃんとバトル物も戦いの中にストーリーと呼べるものがある。
だから私は単純にバトル物をストーリー面から批判してるわけじゃない。そればっかりなので良い意味で希少価値になってる。基本的にはそういったものもやりつくされててありがちな面がある。それでも、この手のファンタジー物でバトルを抑えめにしてあるってのがかなり希少価値があると思う。そのため何故かストーリーがそれなりに刺激的に見えてしまう。
ただバトルがメインじゃないファンタジー物で、世界観がかなり違うが、魔女の旅々とかはあまり好きじゃなかった。その点1話完結やその中身の凡庸さってのは拘ってるのだが、話自体がメインキャラクターのためにある点が大きいと思う。その点前書いた部活動ものっぽいなって点は変わらないかと思う。
こういう感じになる。バトルメインじゃないファンタジックな作品。はっきり言えばファンタジックな作品はそうじゃない作品に比べてバトルメインの物が多すぎる。その点で希少価値になりやすい、その次のハードルとして上手くメインキャラクターに絡んだEP多めに作ってあるなと。魔女の旅々も1話の主人公のEPは面白かった。