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今期アニメ感想  作者: とびうお君
2021冬
215/331

約束のネバーランド2期

 私は1期こそ至高と思うし、それは変わってない。ただ2期でも他作品に比べれば十分面白い。でも、これはこれえで面白いかも?と思えてきた。外に出てからが困ったものってのはこの手の作品の永遠のテーマだと思う。閉じられた空間と言うのは独特の世界観を作り出す。次に世界観の描き方がとても楽。


 この楽さを失ってしまうこれが最大の問題。だから外に出てさらに魅力的な世界観が創れれば特にこの手のものは問題にならないが、かなりの高い確率でそうならない…。


 だがそういった方向とは違う面白さが出てきた。何がいまいちかというと、娯楽性といって良いのか?あんまり頭使わずに楽しむ楽しみって点で堕ちたなであるため、これは進撃も抱えている。


 こういった問題をうまく処理するのはむつかしいと思う。その頭使わないがダメになったが、そうじゃない部分意外とこれ、これはこれで面白いのでは?と思えてきた。


 進撃と違うのは後付け感が酷い…。増築して迷路みたいになっていくお城みたいなものだ。それでもこれ面白いテーマだだと思う。


 さて方向にいろいろあるというのを抑えて、不殺主人公?と言われてるが、それは違うと思う。戦争って言葉が出てきたが、今まで食料としての人間って方向ってそう無い。この方向だとダントツに吸血鬼だと思うが、終わりのセラフが似てるが、人間は人間で別個暮らしてるとか立場が人間全体で言えばかなりこっちは強い。あっちはお互いガチで対立してる形になってる。


 鬼側の人間の追い込まれ方はかなりひどい。終わりのセラフよりも。東京グールはそれはそれでまたややこしい。進撃以降食人とバトルを組み合わせた作品が多々ある。吸血鬼はまたそれとはズレる古来からあるものだと思う。ただ進撃は最初から食料として食べてるわけじゃないってのは設定的に説明されてる。後特殊形態が出てくるまで基本的に知能は低くてモンスターバトルになってる。


 根本的に進撃は人を食べるってのがシーンとしては衝撃的だが、食人がテーマになるような作品じゃない。そこがすごく重要になる。


 不殺なんてものじゃない、いわゆるジェノサイドがテーマになってる。絶滅させないといけないって部分がある。その事が特に人間同士の戦争はあまり重要じゃない。なんとなくジェノサイドが多い。ユダヤ人なんて典型だろう。


 これをライオンやトラが人を食ったのと比較すると良く分かる。オオカミは家畜も含めて絶滅させてしまった地域が多いけど。ただそこに人と人の争いの部分を絡めるために、何故食べるのか?で知能を保つためってのをぶち込んできた。これが面白い。実際これについては先送りだけど、今は単純に絶滅の方向になってる。


 人を食う生き物なんてそりゃ絶滅させようとするでしょ。だけど、その根底には高い知能がある。ライオンやトラなんて雑魚だから生かしてるだけとなる。それはすべて知能の高さになる。多分、彼らの知能が低くなれば絶滅させるのは考えてしまう部分があると思う。高い知能を保つためには人を食わないといけない。高い知能を持たなく生きていくならトラライオンに成り下がってしまうってのがある。


 どうしようもないなら、トラライオン化で解決なんだろうなと思う。ただ彼らが怖いのは、人を食ったら知能が高くなる点。彼らを生かしておくと、ある日突然賢い個体が現れる。猿の惑星みたいになる可能性が有る。


 これはスペキュレイティブ・フィクションっぽいなと強く感じる。SFの多くの作品が実際はサイエンスよりも思考実験に重きが置かれるため、名作と言われるSFの大半がスペキュレイティブ・フィクションが多い。それはファンタジーでも十分可能だとずっと言われてきた。そういう面白さを持ってる。


 そして最初に戻るが、多くの不殺主人公が、根本が娯楽作品だったものに妙なテーマ性を持たせて拗らせたものが多かったのがある。不殺主人公が非現実的なのはそれが大きいが、実際の争いはまずジェノサイドに行かない。大半の戦いは落としどころがある。そしてそれは、思いやりじゃない。むしろ感情より利害で殲滅戦なんてならないからだ。


 私はこれ単純に不殺主人公言うのはあかんと思う。動機は間違いなくそうだが、設定がそうならないように作られている。動機は全く不殺主人公と変わらないが、この主人公の絶滅を目指すのは反対ってのはある程度無視できない部分がある。


 不殺がおかしくなるのは、そもそも倒すために用意される悪があるからだ。これをこじらせてしまうのが問題で、所詮娯楽として倒されるための悪をどうにかしようっては無理がある。設定がそれを止めているからだ。なろうに深く関係してるが、ざまぁがこれにあたる。それらを同列に扱うのはあかんと思う。


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