神様になった日2
途中経過で語ってしまうのはかなりまずい。だが今のところまたシャーロットと同じミスをするのじゃないか?と思えてきた。言ってみればこうしか作れない。虚渕氏のまどマギが多分1クールものじゃ頂点にあるような感じだと思う。
大半の原作餅は続きがあるので1クールの傑作にはなりえない。それゆえアニオリしかありえん。そもそも2クールがアニオリの限界だったのを、原作の紹介アニメって形で1クールが全盛になった。その長さでアニオリも作るようになったが、この変化にアニメ制作者が全くついていけなくなっていた。
エヴァが多分2クールの典型だと思う。あれも4クールをけちって限界まで縮めた作品作りで4クールをかなり効率化したので、多くのクリエイターが真似することになった。ただ根本は4クールを効率化するって点で抜本的じゃなかった。
まどマギはそこが全く違った。だが虚渕氏も後から2クール中心に戻ってしまう。1クールの傑作をアニメ業界は連続してきちんと作り上げてない。それゆえに誰も麻枝氏に何かをアドバイスできる人は皆無だろう。
ちなみにセカイ系と言うようながりごりと設定を作りこむような作品じゃなければ1クール作品は余裕で作れる。現実的舞台でちょいファンタジーぐらいなら楽勝。そういう意味ではあの花なんて1クールの尺に余裕すらあった。
エンジェルビートはその点このミスが無かった。不思議な作品。ただ賛否両論が多いがあれはただの好みの分裂だと思う。ABについて触れるなら、何故じゃ好みの分裂が起きるのか?この視点なら語れるが、失敗の原因は語れない。失敗してないからになる、あれは好みの差にすぎない。
ABのその分裂の原因はスタート付近の視聴目的みたいなものをねじまげて急展開する点にある。これ賛否両論が起こりやすい典型になる。猛烈に批判する人と絶賛する人に来れ分かれる。何故か?と言うと、この急展開が展開に躍動感があるので好む人も多いからになる。その逆に支離滅裂な流れに見えて嫌になる人もいるから。
物語慣れしてない若者が好むケースが多いって言うと何か否定的に見えるが、そうでもない。
シャーロットは、ゲームの作りになってる。ただ本格的なゲームとアニメの差じゃない、私はエロゲ、分岐シナリオ程度をゲームと言うのが抵抗がある。ゲームの作りと言うより、1冊だけの小説の作り方になってる。まとめて1つのストーリーを買ってくれるから。多くのケースそれを最後まで見るのが前提になってる。
そこで長いストーリーならそのまま長々やってしまって時間の区切りがない。映画とかならありえない。
ざったに細かい話を詰め込むのが大体このパターンになる。突然全体をまとめる話が動き始めて、おせーよとなって終わってしまう。それがシャーロットが批判された部分でちゃんと理由がある。意外とあれ平均的に見ると十分面白いからね。今回も何か似てるなと言う流れ、これ2クールだっけ?と思い始めてる。
ただラーメンと麻雀は嫌いじゃなかった。今回そういう作りじゃない。ただ笑って終わりのようなコントストーリーじゃない。そこが魅力が薄かった。こんなのやる意味あるか?ってなってしまう話。エヴァガに似てたけど、それでも5話は良かった。私的にはああいった話の原型って漱石のこころの気がするのだが、あんまりいう人はいない。
根本的に、細かい点がものすごく似てるからそりゃ言われるが、大筋の死んだ人からの手紙DVDなどを使ったメッセージってのはやっぱこころが王道の元になってないかな?と思うのだが。本当に細かい点似てるけどね…。ちなみにエヴァガの主人公声優いざなみさんだからな。後KEYって元は京アニで作りまくってたんだよな…。見てるとは思うよ。
しかもいざなみさんが今回ちょっと積極的に主人公に付き合ってくれるようになってるので、二人の仲を変化させるって全体の流れにもかかわってる。今回良かったのそこかなって部分だったし。
まだ続いてる作品だから、奇跡のようなまとめ方で1クールの傑作になるかもしれない。一見あの花みたいに見えるけどこれどうみても世界観作りこんでるよなと思うから、今のペースじゃ苦しいよな。シャーロットも後からぽんぽんいろいろ出てきたからな。