安達としまむら
特にこの作品に何かはない。ただ入間人間と言う作家の作品は複数見てる。西尾維新に影響を受けたと公言してて実際セリフ回しがよく似ている。ただ西尾維新が描くファンタジックで人間味の薄いキャラクターに対して、妙にリアルだなと言う描写をする。この辺りは決定的に違う。入間人間はそれほど不自然さが無く実写にしても多分なりたつ。とは言いつつ西尾維新も1つ実写化されてるようだが。
この西尾維新との共通性ってのが大事で、根底の部分はファンタジックや非日常を扱うものしか私は見たことがない。そのため何故この作品を創ろうと思ったのか?それがすごく気になる部分。また何か別の作品に刺激を受けて作ったのか?ぐらい根底の部分で全く違うと感じる作品。
ただ入間人間の会話の表層的なものからはこの作品と多くの共通性が有る。んまー変な宇宙人が出てくるのだけど。かなり物語にとって重要ではない。
そういえば電波女も宇宙人はいたが彼らは重視されてなかった。勝手な思い込みで宇宙人だと信じてる女の子話で、実はお父さん宇宙人かも?そんな話だったと思う。だからあれも登場人物たちにとっては非日常やファンタジーを扱ったものではないのかもしれない。受け手にはその背景が見えてるので、まさにこれは涼宮ハルヒの構造だと思える。
だからこの作品なのかも。
今でもそういった日常を扱うものは残ってて、大体百合百合してるので時代的には合ってるのだが、なんというか扱い方がゼロ年代のハルヒ後のラノベの流れだなと、俺ガイルがその一番新しいものになる。時代はまたファンタジーや非日常に戻ってしまったから。俺ガイルの完結が長かったって点で感慨深ければ深いほど、その前身であるはがないの頃の流れだと思うとやっぱり何故今これなのか?不思議になる部分もある。
百合百合したラノベってニッチだと思うと、意外と古くないのかも。先はないと思うが。