100万の命の上に俺は立っている
うーん、内容は気にはなるが、悪い点もある。この手の話のネックだが、現実パートが凡庸になる点。当たり前だろう。現実になったとたんにファンタジー要素を使わない一般的な物語との競争になるから。
じゃファンタジーってインチキじゃないか?ならそれは違う。ファンタジーにはファンタジーの中の戦いがあるから。インチキじゃない顕著な例として、じゃあ推理物とか書いてる人がいきなりファンタジー要素たっぷりの漫画原作とかできるか?なら書けてもそれが競争できるレベルにあるのか?と言うと多分能力が違うでしょ?って話になる。
沖方さんとかは単純に両方できたんでしょってだけにすぎない。比例関係には全くない。
ただ一旦帰ってくるってシステム自体は悪くないとは思う。クエストに対してクリアしなくちゃって目的意識が全然違う。そのあたりのメリハリはスタートからなろうには足りない部分でもあるなと思う部分。
ただそこも根本的になろうと違う部分が大きい。ただただ苦痛なクエストを早く片付けて現実に戻ろうって根底があるからになる。これじゃなろうと似ても似つかない。伝説になってるスペランカータイプの作品だと思う。チート能力俺TUEEEの真逆。
今までも普通に漫画ならよく合ったタイプ、違いはなろうをモデルにしただろうと思われるゲーム的ファンタジー世界って部分。どうみてもなろうを意識した作品だが作品の根底が違う。
ギリギリのところでちょっとストレス展開だが面白さもある。それと言うのも何度も書いてるがなろうの問題は文字だからが大きくて、外の世界ではそういった部分当たり前だから。とにかくやたらと弱くてその弱さがかなりすごい。特に魔法系が本当にひどい…。死ねるのを利用した神風アタックが大半だし。これは死に戻りとは違う。
上手くいくルートを選べるわけじゃないから。死んでも良い相打ち特攻になる。
さてこのギリギリの気持ちをぶち壊すのが、これ何か変な唐突さがある。3話の引きで気になったけど、引きってのはえ?って驚きを含む、どういう事?って部分がある。ただ意味不明ではない。これから展開していく流れの急展開をラストに持ってくる。
犯人はお前だーって引きで、来週その理由を述べるってのが引きのパターン。いわゆる爆弾発言になる。この引きが意味不明って気持ちを生じさせる部分がある。
2つ原因がある。回想が多すぎる。これは手法として数多く使われる漫画の手法だが、これ危険も多い。現在進行形の話のつながりがくそ悪い。唐突感と意味不明感が強く出る。話がきれいに並べられてないからね。脳にやさしくない。
次に、多分この原作者か、作画担当下手。多分そういう読者に分かりやすく見せるってのが多分下手。原作者なのに?だから中身をしつこく書いたんだ。そこは嫌な部分もあるが、気になる他にはない刺激があると書いてる。100点満点の物語のプロってわけじゃないんだろう。素人か?少しおかしいんじゃないか?と思うような妙な違和感がある。