グレイプニル
まだ眉唾で見てるけど、この漫画家すごく能力高いんじゃないかだろうか?と思わせる。すごくきれいにエロ描写をストーリー展開になじませる。いかにもその場しのぎのエロ描写を点で入れてるわけじゃない。きちんと線でつながってる。これはすぐ分かる能力で、多分これより不自然さもあるエルフィンリートの作者の水準の上を行ってる。
で、これじゃないんだ。これは邪道、王道の展開の刺激がすごく旨い。単純に王道の能力が高いのじゃないか?と思わせる。今までそれほどヒット作がなかったのが不思議だ。これからなのかな?
これ旨いなと思ったのは、きぐるみの中に同じ収集者が入ると真価を発揮するって展開。これすごいんだよな。元々エレナが修一を着ぐるみにしたんだけど、これも真相の一端が今回語られて、とにかく7話てんこもりだった。元々はエレナが入る予定だったのを妹のクレアが入ってしまったとなる。
だから収集者が入るのが本道だったんだ。ってのを使って上手く変身を成し遂げてしまう。もしここがなければ唐突な覚醒って程度に見られるだろう。それが悪いわけじゃない。スーパーサイヤ人なんて伏線は多少あるが、根本的にはのり、ちょっと伝説を匂わせただけで、ここまで見事じゃない。鳥山さんだし…。
それよりもスーパーサイヤ人は良いシーンの展開のように多くの作品に参考にされるようになった。だがそれでもパクられすぎて、ご都合主義が目立つようになってきた。
そもそもファンタジックな能力でご都合も何もないだろう?そこが漫画家の能力の1つだと思う。そもそもなんでもありなのに、答えが出ない何かしらの技量が存在する。今回のケースは伏線回収が見事だった程度だが、根本的にはリアルには無い能力なので、もっとややこしい問題が根底にある。
それについては分からない。結果論的に今のところ集団の多数派が納得する程度にしか分からない。そもそもそれこそがリアリティなんだと思う。多数決による同意を得られるか?にファンタジックな世界のリアリティはあると思う。