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魔法さえあればいいのだろうか?

魔法さえあれば全て上手くいくのに、なんて思ったりしたことがあるだろうか?そんなこと誰もが一度は考えたことである。この物語の主人公である桑子昌也もそんなことを願いながらも高校生にまで成長した。



「魔法さえあればこの世の中はずっと良くなるのに。」

学校帰りに友達の拓弥とこんなことを話していた。

拓弥は僕の唯一無二の友達と言えるほどの仲であった。

「そうだなぁ〜魔法があればこの世の中はずっとずっと面白くなるだろうなぁ〜。」

「そうだよ、それに魔法があれば犯罪も減るだろ?魔法を使えば犯人なんて一発で見つかるだろうし、みんな幸せとってもいい世の中になるよ。」

「ははは、そいつはいいなそんな幸せな世の中に比べれば今のこの国は腐ってるよな。」

そう今の日本は腐っているとしか言えないありさまだった。かつて栄えた都市は衰退してしまい、スラム街と呼ばれる地域が増え犯罪が横行している。そのくせ高齢者は増え今では総人口の半分くらいがそんな人たちだ。だから税金のほとんどがその高齢者のために使われていた。

「そうだよ税金の使い方がバカなんだよな、票を得るためには高齢者の支持は必要不可欠なのは理解できるがこれからの日本を作るのは俺たちだから税金は高齢者はではなくて俺たち学生にか、治安維持のために使うだろう?そう言う場合はさ。」

「そうだなぁ、だけどさすがにバカは言い過ぎだろ。」

「確かになぁ〜」

そんな他愛のない話をしていると突然世界が止まった。

「君達はなかなか面白いことを言うね」

そこには小さな羽の生えた人がいた、俗に言う妖精というものだろうか。まあそんな生物が僕らの前にいた

「なんだお前は?」

あまりに突然現れたので驚きのあまりマヌケな声が出てしまった。恥ずかしい。

「僕はねぇ何でも出来る凄い妖精さんだよ」

「ハッハッハ何が何でも出来るだバカバカしいお前もそう思うだろなぁ拓弥?」

俺がこの自称妖精の発言をバカにしているのに対し拓弥は真剣にこの自称妖精の話を聞いていた

「それで妖精さんは僕らにぬんの用事があるのかな?」

「君たちの夢を叶えてあげようとしているのさ魔法が使えたらって願いをね。」

「なぜそんなことしてくれるのか聞いてもいいかな?」

「それはこの国が腐っているからさ。」

全て納得できた気がした時間を止め急に現れたり出来るんだから魔法の実現もありれるだろうだけど何か引っかかる。

「なら勝手にすればいいだろうお前の思う通りに国民に力を与えたりすればいい、なぜ僕らに声をかける?」

拓弥がその引っかかると思っていたことを代弁してくれた。

「君たちには王になってもらいたいからだよ。例え国民が平和を望んだとしても必ず心の支えや国の中心として王が必要なのさ。だから君たちだけが最初の魔法使いになるそして魔法という概念がこの世の中に広がったら僕は全国民に魔法の力を与える。だから君たちが王としてこの世の中を良くしてくれよ。」

そして妖精は目の前から消えた。それと同時に世界もまた動きだした。そして僕らは自覚した魔法使いになったに。


魔法使いになってから約一週間が経った。魔法の使い方にも慣れてきた。初めは魔法が暴走したりして大変だったが今は好きな時に好きな魔法が使える状態にまで至った魔法は手に力を込めれば使え大変扱いやすいが使い過ぎれば魔力切れになり意識を失うということまでわかった。そして世の中はあいからわず腐っていた。

「なぁ拓弥そろそろ魔法を世の中に知らしめてもいい頃だと思うんだけど?」

「いいやまだダメだ。最強こそが国の頂点に立てるんだ魔法を完全に操りきれてない僕らについてくる国民なんていないんだだからこそ魔法を極めてから魔法を世の中に広まるんだ。」

最近拓弥は最強に固執していた。そして殺傷能力のある魔法ばかり極めていた。流石に少し怖かった。俺の知ってる拓弥が少しずつ変わっていってるようにさえ思えてしまう

「なぁ拓弥なぜそんなに最強に固執するんだそれにお前の極めてる魔法って殺傷能力の高い魔法ばかりじゃないかそんな王様怖くて国民はついてこないかもしれないじゃないか。」

「おいおい何甘いこと言ってるんだよ王様なんて恨むをどうしても持たれてしまうような役なんだよだったら自分の身くらい守れるようにならなきゃダメだろ?」

拓弥の言ってることに間違いはない。いつもそうだったからこそ今回もまた正しいんだろうけど、見るに耐えなかった。拓弥は死に物狂いで人を殺すための魔法を極めていることに僕は黙ってられなかった可哀想だった。王様とはそこまで辛く怖いものであっていいわけがないだってみんなの幸せの為に頑張っているのに国民には恨まれるなんてあってはならないんだと思った。だからこそ僕は拓弥にあんなことを言ってしまったのだろう。

「それでもダメだよ、王様はもっと優しくみんなに信用されてる人がなるものなんだそんな人を信用できなかったら王様なんてならない方がいいさ。」

拓弥は怒った

「いつまで甘いこと言ってやがる、この国の王には俺がなる。そうしろとあの妖精に言われたんだそうだろう?」

「うぅ確かにそうだけどでもでもそんなのダメだなんかダメなんだよ。」

「ダメだダメだばっか言いやがってうるせぇなぁならお前はお前のやりたいようにやれよ俺も俺でやりたいようにやるそれでいいだろ。」

「そ、それは嫌だよそんなんでさよならなんて悲しいよ。」

「知るかよそんなことお前と一緒にいると腹立つんだよ甘えたことばっかり言いやがってこっちは真剣に考えてるのにはっきり言えば邪魔だもうお前とはやってられないさよなら。」

そう言い捨て拓弥はどこか遠くに飛行魔法を使い行ってしまった。このすれ違いが後に世界を左右することになることを彼らはまだ知らない。










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