序章:気が付くと
黒猫いいよねと申します!
今作が処女作となるので、改善点等ありましたら教えてくれると、とてもありがたいです!
修正しました。
パキッ……パキキッ……
暗く狭い部屋の壁が崩れ、その隙間から光が差し込む。
その眩しさに思わず目を細めた。
「ああ、よかった…本当に、本当によかった…!」
光の先には大粒の涙で毛並みを濡らす巨大な黒猫
その顔から零れた雫は輝きながら俺の体に降り掛かっている。
働かない頭はこの状況に関する疑問すら持たせてはくれず、俺はただただこの景色を目に映しているだけだったが、俺の理性による必死の呼びかけによって徐々に俺の頭は重い腰をあげ始めていった。
それにしてもこんな大きな黒猫は見たことがないな...
黒猫?!?!
な、なんでこんな大きな猫が!!てゆうか魔獣じゃないか!
まずいぞ、こんなに巨大な猫型の魔獣なんて見たことがない。それにこんな丸腰じゃあ…
「ああ、そんなにうろたえなくても大丈夫よ。まあ、生まれたばかりだし混乱するわよね」
生まれたばかり?どういうことだ?
!!!
「ガッ……」
あ…頭が……頭に…何か流れ込んでくる……?!
「フリージア? フリージア!」
ダメだ…
いしきが……