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不自然な交流  作者:
5/9

5.生きるって

 

 心底、生きることが嫌だった


 かといって、死ぬことはできなかった


 手首を切ろうとして、刃をたてても、死ぬことよりも、死ぬ前段階の指が動かなくなる恐怖で、


 切った日は眠れなかった


 神経を誤って切ってしまえば、二度と指はうごかなくなる


 創作ができなくなる


 それが、本当に恐怖で


 それは、死ぬことよりも、恐怖だった


 **


 子どもの頃から、自分の性が気持ち悪いと思っていた


 そもそも卵が身体にあることそのものから気持ち悪いと思っていた



 稚い小さなものが怖かった



 壊してしまいそうになったら、大変だから


 よりいっそう、関わりたくないと思っていた


 人への接し方がわからなかった


 自然な接し方がわからなかった


 ……のちに、この病気のような考え方が、よりよくない関わりを生むってこともわからないままに

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