1.距離感
ふと、指を滑らせたくなったのは、……それが、わたしのなかに違和感として降り積もっていたからだ、と、そう考える。
顔を見合わせることも、直接言葉を面と向かって交わすこともない、こんなネットの世界であっても、不自然ではない交流と、不自然な交流が存在すると……わたしは、思う。
それは、なにか、と、いうと、とても言葉にしづらい部分であるのだけれども、
……ずっと、もやもやしているものが胸の中につもりつもってはじけそうなため、
こちらに、吐き出そうと考えて。
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わたしたちには、……否、わたしには、距離が必要だ。
それは、具体的にこの程度、と、言い切れるほどの明確さは無いにしても、
それは、必要な距離であるといえる
ここ、小説家になろう様では、その距離感がつかみやすく、わたしは、今まで作品を置かせていただいてきたどの場所よりも、……すごく、安心している ほっとしている
ここの場所に来ると、ほっとする
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なんだろう、飾らなくとも、むきだしにしても、
排他されない場所
距離がとれる場所
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それが、必要なときがある
必要な瞬間がある
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他の場所で、不自然な交流で違和感が降り積もり、じりじりと焼けつくような持て余し気味の感情が、すぅっと、引いていくことがわかる
冷静になれる
作品を置かせていただける
誰にも文句を言われることなく
自らの世界に沈み込める
排他されない場所
……本当に本当に安心するんだ
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