女神様と勇者様と・・・と、
初投稿です、初めて書きました。
誤字や読み辛い処があると思います。
一生懸命書きますが、不馴れなものでご容赦を。
なるべく頑張りますが、不定期更新となります。
※1/20変換ミスと登場人物の記載統一修正しました。
1/27変換ミス修正しました。
改稿済です
この世界に新しく任命された女神は、召喚大国エイシャームの王に告げた。
『今まで何でもかんでも勇者を召喚していた様ですが、あなた方は呼び出された勇者の事情を考慮したことがあるのですか?
なんでも世界の為と言い、個人の事より自分達の事を優先し、あまつさえ召還の手立てもない。
しかもきちんとした人選をしないから、魔王にまるで太刀打ち出来ない者や品格相応しくなく人の道を外れる強者まで生み出してしまう。
今後勇者の召喚はわたしが異界にて交渉してから、その者を迎えるという手順とします。
その方が今迄よりも建設的でしょう?』
女神の信託に是非もない、どう口を挟めというのだろうと王は思うが、まぁ女神の言う事ももっともだと思った。
ちなみに女神は新任(初めて任された自分初の世界)ということで空回りしている。
今迄の女神達は急な改変は世界の混乱に陥る為、徐々に行っていたのだが、
良くある新人の“わたしの代になったからには・・・”的な発作におちいっていた。
そして女神は、異界に渡る。
AM0:00日本、夜も真夜中、町の教会で熟睡する
アイダ・カツキ(14)
160㎝51㎏、体格はがっしりで、無骨そうな顔立ちだが温厚で兄貴肌が漂う。
彼に両親はなく、ここのロックな神父に引き取られて生活している。
神父はカツキの両親と無二の親友で,カツキの両親が生前の時に神父とカツキの両親にもう一人組んで世界中をバンド行脚で興行して、かなり儲けていた。
神父からその事を聞いていたので、カツキは両親の貯蓄と神父の管理に感謝し学校にも行けた。
神父はカツキに「お前はあいつらと俺の宝だ、どんな人生でも良いから思いっきり生き抜け!道は踏み外すな!!女の恨みだけは買うな!!!」と言われて育った。
神父は「俺は神様に操を捧げているからな」というが、あちこちの女に恨みを買っている恋多きハードロック神父様なのだ。(笑)
そんなこんなで世間からヤモメ神父と呼ばれているそうな。
話は戻るが、そんなカツキの夢の中に女神が現れた。
といっても声だけなのだが・・・。
『アイダ・カツキ様に折入ってお話があります。
あなたを異界に招き魔王討伐をお願いしたい。
命の危険もあれば、この世界への帰還もできません。
わたくし共で出来る支援体制は整えますが、それでも苦難の道となるでしょう。
いかがでしょうか?』
「のった!」
カツキ渾身の一言だった。
『そんなに即決でよろしいのですか?』
そんな言葉にカツキは、
「まぁ身寄りもいないし不自由無く育てては貰っているけど、この世界に思いれも無いし、ファンタジー好きだし。
それに、神父に思いっきり生き抜けって言われたからな、別れの挨拶ぐらい出来るんだろ?」
『では、明日のこの時間に召喚の議を執り行いましょう、また。』
ガバッと体を起こすと、夢か?と思うほど変わりない夜の自室。
明日一番に神父に話してみるか、大笑いされそうな内容だが。
「神父、おはよー、今暇なら聞いてくれるか?」
「おうカツ!おはよう、俺もだ!ついに俺の教会に女神様キター!!」
カツキは目を点にし、神父を食い入るように口を大きく上げたまま固まった。
「なんでもカツキが欲しくて堪らないからくれみたいな、イヤイヤ、お前って女神様キラー?俺すげえ吃驚してさ、カツキが良いって言うなら女神様の好きにしてくださいって言っといたよ。」
言っといたじゃねーよ、イヤまぁ良いんだけど女神様どんな話した?なんか神父にもの凄い変な誤解与えてるぞ??と思うカツキだった。
「俺の夢にも女神様出てきたんだけど、」
「で、お前なんて答えたんだ?」
「行くって言ったよ、なんか向こうで受け入れ準備あるって言ったし、男たる者勇者なんてやってみたいじゃん!」
「厨二病が。」
神父よ、あんたの方がよっぽど重傷だ。
俺は知ってるぞ、近所で車に跳ねられ獣医に駄目だと言われた猫に手をかざし、直れ直れって必死になって、そんなあんたが好きだったから非行に走らなかったかもしれないが。
ちなみに、その猫は教会入り口の端に・・・、
たまに訪れる信者にお腹を見せてご挨拶している、信じる者は救えるんだなぁ。
「カツ、ユウちゃんにはこれから話すのか?」
神父の話はもっともな事で、
ヒヅキ・ユウ(14)
150㎝46㎏、体格は細身で、美少女顔、優しく気がまわる男の子。
カツキと一緒にこの教会に厄介になっている。
神父のもう一人のバンドメンバーの子供でカツキの両親とユウの母親が移動中に事故で亡くなった。
二人はその時から神父に世話になっている。
「朝からユウ見当たらないんだよ、夢かと思ったけど神父も知ってるんなら間違いないだろうし。」
「ユウちゃん、朝はいつも礼拝堂でお祈りしてから教会の掃除して朝食の支度して、ニア(猫)の世話してるんだけどな。」
「ユウってほんとに教会の跡継ぎにピッタリだよね、神父がこんなんじゃなきゃ。」
神父はカツキの頭をグシャグシャして、
「こんなで悪かったな、俺を観てユウちゃんは成長してるんだ!もうパパとして最高なんだぞ!」
嫌々、パパ違うだろ!ユウちゃんママはいたけど、ン?神父がパパンなのか?と怪しむカツキ
「まぁ、ユウちゃんの親父は結婚する前に死んじゃったんだけどな。」
これにはさすがにカツキも、
(おいーっ!神父どんな爆弾発言だよ!!焦っちゃったよ、俺の為にユウちゃん親子水入らずを我慢してたかと思ったよ。)
と内心で突っ込んでいた。
「まぁ、お前らは俺の子供達だ、何があってもどんな処ででも大丈夫だ,向こう行っても元気でやれよ。」
少し涙ぐんで神父に抱きついたカツキだった。
「ありがとう、神父。」
まだいろいろと解らないので、
お手柔らかにお願いしますm(._.)m