報告
こうして俺達の旅の目的地は決まった。後は早く向かえる様にやることをやっていくだけか。
日も落ち始めたのでそろそろギルドに向かおうかという話になった。
そう言えば色々と準備しないといけないか。レベルとか結構上がったからな。ステータスも同じく大分増えた。ステータスは
レベル:13
HP:1256/1256
MP:1322/1322
STR:720
INT:801
AGI:473
DEX:814
最終的に俺はレベルは13にまで上がった。ステータスも伸びに伸びた。というかもう数値の上がり方が尋常じゃない。インフレ過ぎるだろう。勇者の称号以外にもスキル付けて伸ばしてるからかもしれないけど一般人のいったい何倍あるんだろうか。
しかしギルドでも言われたが、いくら数値が良くたってあんまり意味がないのかもしれないな。いくらHPが高くても心臓とか一突きされたら一発で死ぬと思う。力とかも俺より数値が低くても使うスキルによっては俺に勝つこともあるだろう。ステータスはある程度の基準位と考えていた方がいいな。それでもレベル1に比べたら力もスピードも段違いだしレベルを上げることは戦う為には必要だろう。
ただこれからギルドに行くときには【偽装】でレベルは偽装しないと。100%怪しまれるだろうな。
ブランに聞いて無難にレベル3になったことにしておこう。
後は【倉庫持ち】に買った本は入れておこうっと。
俺は全部の本を読んで憶えてしまったから盗られてもいいっちゃいいんだが高いものだし、どっかで売ったり出来るかもしれないからな。
用意もできたしギルドに向かおう。
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宿を出て真っすぐにギルドに向かい到着した。
ギルドに入ると結構な賑わいがあった。酒場の方に冒険者が溢れていた。みんな冒険から帰ってきて一杯ひっかけているんだろう。
俺達は受付をして貰ったところとは別のカウンターに来た。依頼達成の報告する為の別の窓口があった。
「おう、お帰り。」
そう声を掛けてきたのは報告の窓口に立っていた男だった。
短髪で少し褪せた金髪をしている。顔は厳つ目だったが笑顔になると、目が無くなって人懐っこい印象をがある。ガタイもよく袖から見える腕にいくつか傷がが見える。昔は冒険者だったのかもしれない。ただ俺達を迎えてくれる言葉はどこか温かみがある。気のいいおっちゃんっぽい。
「初めまして。依頼を達成したので報告に来ました。」
「そうか、そうか。ご苦労さん。
じゃあカード貰っていいか?」
俺達はカードを渡した。
おっちゃんは受け取ったカードの依頼文を見た。
「え~っと、ブル・ボアとゴブリン、んでスミス・スパイダーの討伐か。
あれ?これ今日の受付じゃねえか?もう終わったのか?」
「はい、偶然向かった場所の近くにそれぞれいたんですよ。倒すのもうちにはCランクがいますから。」
「なるほどな。じゃあ持って帰ってきた部位を貰ってもいいか?」
ブランが袋の中からそれぞれの部位を出してカウンターに並べた。
「うん、間違いないな。報酬だがそれぞれの依頼で銀貨10枚ずつで合計30枚な。
後はこの部位を買い取ってやるけどそれでいいよな?」
「そうですね、買い取って頂いきたいです。」
牙やら角やら持ってても仕方ないしな。スキルを使えば何か作ったりできる可能性はあるけど今は欲しいものとかってない。低ランクのモンスターのだし大したものにはなりそうにないしな。
「え~っ、牙が割とデカいから銀貨5枚、角はそれぞれ銀貨1枚、最後の尻の部分は状態もきれいだし銀貨10枚だな。それでいいか?」
「はい、結構です。」
結構な金額になるんだな。依頼こなすだけで宿代とか考えても黒字になる。でも普通の冒険者だったら3日かかるかも知れないとか言ってたな。それに罠だったり誘き寄せる為の餌代だったり考えたら儲けが出ない場合があるかも知れないな。
「じゃあちょっと待ってろよ。」
おっちゃんはそう言ってモンスターの部位を持って、奥に消えていった。
戻ってきたおっちゃんの手には俺達のギルドカードと袋が握られていた。
「ほい、こっちが報酬。それとギルドカード返しとく。」
そう言ってお金の入った袋とギルドカードをカウンターに乗せた。
袋とギルドカードを受け取った。ギルドカードを見ると依頼文の欄が空白になっていた。
俺達はお礼を言ってカウンターから離れた。
「じゃあ今日はゆっくり休めよ~。」
おっちゃんがそう言って俺達に手を振ってくれた。
女性よりも男性が出てきた時の方が見た目やら書くことが多いです。
いや、だって書いてて楽しいですもん。
 




