落ちてきた竜
ある大雨の夜だった。
一匹の白竜が荒れ狂う風に負け、ゆっくりと、しかし確実に落ちいく。
懸命に翼を動かしてはいるが時間の問題だ。やがては力尽き地面にたたき落とされてしまうだろう。
「どおん!!」
急に何が起きた!?雷か。いや違う。
空にかなりの雨が降ってはいるが稲妻は光っていない。
寝ぼけて幻聴でも聞いたのか。
もう一回寝よう。
「ねぇ……誰か……。」
!?今声が。気のせいか。
……いや、そうじゃない。
今度はハッキリ聞こえた。あっちからだ……。
外に出てみると、少し湿っぽいが雨は完全にやんでいた。
月の光はこうこうと地面を照らし出し、少し先の泥にまみれた竜を包み込んでいた。
うん……。声の主はコイツだな。多分。
よく見ると泥に血が混じっている。
胸のあたりは膨らんだり縮んだりしているので息はしているのだろう。
そして、地面になにやらクモの巣状にヒビが。落ちたのか。
どうやらあの時の騒音は落ちた音だったらしいな。
しっかし……。
雨上がるの早かったな。
そこまで時間経っていないぞ。
まだアイツに泥がついているという事は止んで間なしということ。
コイツに一体何がおこったのやら。
ここまで閲覧いただきありがとうございます。中二病じみた作品ですが、どうぞよろしくお願いします。




