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初期設定でミスったんでもうRPGやりません。

作者: 蔦原啓介

龍の討伐。闇の帝国の殲滅。

まぁそうゆうのがRPGでよくある最終目標だろう。

これはなんとな〜く中古ゲーム屋に売っていたゲームのお話。

陸田淕(りくたりく)はとにかくゲームが好き。ただ問題が一つ……

とはいえこの問題は誰もが経験するおも〜い経験でしょう。

金欠です。

この少年、月にお小遣いを貰うと3日以内に消費するやつです。

クラスに2,3人はこういう奴いるでしょう?

その中の一人です。

そんな少年がある日なけなしのお金でかったRPGゲーム。

タイトルは「Become a brave man ~萌えた王国の復活~」

英語のタイトルはありそうですが問題はサブタイトルです。

まぁご察しの通り「これ、ハーレム系だろ」と淕くんも判断するわけでございます。

「ハーレムは俺も好きだから、まぁ予算内だし買ってみるか!!!」

しかし、このゲームはいままで彼がやって来たゲームに対する考えを一変させるまさに恐ろしいゲームだったんです。



さて、初期設定です。

陸くん、名前ちゃんと決めましょう。「a」とか「あああああ」とかダメだぞ。

すると

「名前なんてどーでもいいんだよマジで。どーせゲームの進行に影響はないんだから。童貞とかでいいだろ」

というわけで名前はまさかの『童貞』に決定。嫌な予感しますね〜。

続いて性別。

「なんでだよ!なんで男と女の間にオカマがあるんだよ!!!」

なんと。このゲーム3種類選べるんですね!

「なんか分からないけど知的好奇心的にオカマを選びたくなる……まぁ今後ゲームの進行にこれも影響ないし、オカマでいいや!」

オカマで決定しちゃいました。嫌な予感、的中しそうです。

最後に顔のグラフィック。

「やっぱヒゲもじゃにしてグラサンだろ。くぅ〜!このハードボイルド感たまんね〜ぜ!俺も成人になったらこんな感じになってやるぜ!」

かっこいいかかっこよくないかは個人の自由ですが、まぁ淕くんが好きなら良いでしょう。

さぁ、いざ淕くんお待ちかね。2次元へレッツゴーですよ!



二次元の世界へ行った淕くん。あ、失礼。ココでは淕くんではなく勇者様でしたね。

お、早速女の子が近づいてきましたよ。

「あ、勇者様!」

「ぬおおおおお!可愛い女の子キターーー!!」

「私はあなたのお助け役としてきました!ソフィアです!」

『おお!このスタイル!この巨乳感!俺の好みにピッタリだぜぇ!幸先いいんじゃないかぁ!?』

「ところで勇者様、一つ……お願いごとが……」

「おう、なんだ?可愛いし、なんでも聞いてやろう!」

「その……私、ヒゲもじゃな人と一緒に行動するの嫌なんです。ヒゲ、剃ってくれませんか?」

「ぬぁ!?このハードボイルド感が分からないだろぉ!?」

「わたし、向◯理的な顔の人がいいんです。」

「そんな設定聞いてねぇよ!先に行ってくれればググって何十時間もかけて作ったわ!」

「向◯理みたいな顔になるまで……さようなら!!」

「ちょ待てって!」

あ〜らら、早速勇者様フラレてしまいました。ざまぁみやがれですね(笑)


「くっそ〜もっといい女の子はいないのか!?」

「あ……あの……」

「ん?ぬぉ!?」

なんと障子に隠れてる女の子がいるではありませんか!

『このうさぎ系の恥ずかしがりや感!そしてこのロリ体系!!!すんばらしい!!!満点!!!』

「わ……わたし……ひげ生えてる人……大好きで……」

「おお!?ハードボイルド分かるのか!?やった!?これで晴れて僕もリア充に……」

「は!?」

「へ?」

「ごめんなさい……わたし……オカマ……無理……」

「ぎゃあああああああ後に影響しないって調子乗ってたぁああああ!!!」

「ほんとごめんなさい……わたしあなたとつきあうの……無理……!!!」

「ちょ待てよ!!」


二人目も逃げられましたね。僕としては嬉しい限りですが笑


さてさて、お城の廊下を歩いている時です。

前からまた別の女の子が来ました。今度こそ美味く出来るんでしょうかね?

「お、新入り?」

「あ、はい。」

「私ハル。第四部隊の隊長やってんの。」

ほう。だからそんなに体系もいい感じなんですね。

「あなたは第五部隊に配属よ。一緒に頑張っていきましょ?」

「あ、よろしくお願いします!」

「でも私も隊長に選ばれたの少し前だしなぁ。」

「え、隊長〜。ほんとはすごい緊張してんじゃないっすかぁ〜?」

「は!?そ!そんな事ないわよ!私にだって出来るわよ!!」

『おお!このツンデレちゃんgood!!ツンデレもいいよな〜いいよな〜』

「あの!僕と、付き合ってくれませんか?」

「は、はぁ!?い!いきなり何よ!?」

「僕、あなたの事、一瞬で好きになりました。」

「きゅ!急すぎるわよ!べ……別に……い……いい……わよ?今絶賛彼氏……ぼ……募集中だし……?」

『よっしゃあああああああキタァアアアアアア!!!!』

こうして勇者はリア充生活を送った訳です。

しかしある日。

「ねぇ。そういや、貴方名前なんていうの?」

「え?俺名前は……」

『はぁ!やべぇ!俺名前テキトーでいいやとか言って『童貞』にしたんだった!!』

「ちょっとネームボード見せなさいよ」

「う……うわぁ!!」

ハルは無理矢理首からぶら下げている名前などが明記された札を取りあげた。

「まったく……うるさいんだから……少しは静かにって……」

「あ。」

『人生オワタ \(^o^)/』

「ど……どど……どうて……どうてぇえええい!?」

『う。心臓が痛い。』

「あんたそんな名前だったの!?結婚したら私童貞ハルになるの!?嫌よそんなの!今すぐ別れるわよ!!!絶交よ!!あんたなんて嫌い!!!!大っ嫌い!!!!」

そういって勇者は家から追い出されました。ざまぁ笑


この経験以降淕くんは二度とRPGをしなくなりましたとさ。

めでたしめでたし。なのかな?

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