日記の言葉
『8月9日(月) 天気:はれ
て んきはれた!!
ケ ロケロがいた。
す ごい暑い日だった。
た のしかった。
8月10日(火) 天気:はれ
る すばんしてたら、
れ んくんがきた。
さ きちゃんもきた。
こ ろちゃんもきた。
8月11日(水) 天気:くもり
「い ざ、
な のくにへ!」
く ーちゃんが、
た くちゃん、
に 、
「し ってるの?」 』
授業が終わると、すぐさま2人が駆けつける。
「ちょっ、大丈夫!?」
秋斗が声をかけてくれる。
「‥‥うん。それより、これ」
授業中に解読したノートを渡す。
「‥‥‥‥もう少し。もう少し早く気付いてあげていれば‥‥‥‥」
海里が悔しそうに拳をつくる。
「もっと早く、だろ」
秋斗も冷たく返す。
「‥‥‥‥こういう場合の時効は10年なんだよ」
海里の言ったその言葉に、私達は絶句する。10年ということは、桜の命日までに分かっていれば あの人は逮捕されたかもしれないということ。
やっと証拠を見つけた……‥‥だが、もうあの人を訴えても意味はないということだ。
「‥‥‥‥‥‥くそっ!!」
秋斗が壁に思いっきり拳をぶつけた。
「ーーとりあえず今日の放課後、あの人の家を訪ねてみよう」