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日記と疑問

「そう言えば、雪。アレ持ってきた?」

「うん、ちゃ〜んと持ってきたよ」


引き出しの中から一冊のノートを取り出す。


「昼休みにでも見るか」


そう言って、もうすぐ授業が始まるからと2人は席に返った。


授業中、退屈になった私は日記を読み始めたーーー



『8月1日(日)天気:はれ


おかあさんに、にっきをかってもらった。

きょうからかく。

なんてかいていいか、よくわかんないけど。


きょうもユキちゃんとアキトくんとカイリくんとかくれんぼをした。

アキトくんがおにだった。

カイリくんは、いちばんかくれるのがじょうず。

とってもたのしかった!



8月2日(月)天気:あめ


きょうはあめであそべなかった。


おかあさんにおこられた。

わたしなにかしたかな?


よるごーーーー



8月9日(月)天気:はれ


てんきはれた! ケロケロがいた。

すごいあついひだった。

たのしかった。 』


何回読んでも疑問しか生じない。何故8月2日の途中から、8日までが黒く塗りつぶしてあるのだろうか。何故9日からの文がおかしくなっているのだろうか。何故ーーー


「ー天原!!!」

「ふぁい!?」


今は社会の時間だった。それを忘れるくらい、日記に没頭していたのだった。


「お前は目を開けたまま寝ているのか?」

「ちゃんと起きてますよ!?」


クラスの中はドッと盛り上がる。


「受験生なんだから、もっとしっかりーー」



「はぁ」


やっとの昼休み。

私はチャイムと同時に机へ突っ伏した。


「お前は目を開けたまま寝ているのか?」


上から声が降ってきた。


「‥‥うるさい」


ハハッと笑っている秋斗。


「ごめんごめん。‥‥やっぱり分かんないよな、コレ」

「何だろうなpr:wって」


海里が日記に目を落として言った。

そう、一番の疑問は10日からの日記だった‥‥‥‥‥‥

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