迎春〜2017年〜本編とは関係ない三人の挨拶
大晦日 ショートネタ
狼 「明けましておめでとうございます。今年も無事に年が超えられました」
真紘「今年も何卒、宜しくお願いします」
出流「なんか、お前等が形式上の挨拶を全部言うから……俺の言葉がなくなった」
真紘「ああ、すまないな。つい……」
出流「まぁ、いいけどさ。変わりにお前等がネタ振れよ?」
狼 「えー、そういうのアリかよ? 去年は下らない事でグタグタ終わったんだよな? 確か」
真紘「ああ、そうだったな。といってもあの時から章自体があまり進んでないからな。その、話題に困る」
出流「あー、外国組がやたら長く尺取ったからな。俺たちの動きが停まってる」
狼 「でも、こういう停まってる時って僕たち、何やってるんだろう?」
出流「狼、そんな野暮なこと聞くなって。色々混沌だから」
真紘「まぁ、そうだな……」
狼 「今、やっと僕たちの過去編やってるくらいだもんな。といっても、僕は真紘や出流みたいに語れる過去がないから、あれなんだけど……」
真紘「いや、過去は人間誰しもあるものだ」
狼 「えっ、でもきっと僕のが一番インパクトが薄いと思うんだけどな」
出流「いや、強烈なインパクトなんて求めるなって。もしかしたら、おまえの奴が一番インパクトが強いかもしれないだろ?」
狼 「……(不安だなぁ。こう、変にハードル上げられると)」
出流「おい、黙り込むなって。なぁ、バカ殿?」
真紘「ああ、そうだ。それにそれだけ黒樹は幸せだったということじゃないか? やや暗い話をした所で何の自慢にも……」
狼 「まぁそうなんだけどさ。人間としての味的な物が薄い気がして……」
出流「いや、狼は結構な灰汁が出てると思うぞ?」
真紘「俺もそれは思うぞ。やはり、アストライヤーのメイン主人公は黒樹だからな」
出流「まぁ、俺たちは主人公って言っても……サブ扱いだからな」
真紘「そういうことだ」
狼 「とか言いながら、この中で人気投票なんてしたら僕が一番低い気がする」
出流「…………」
真紘「…………」
狼 「えっ、何でここで黙るんだよ?」
出流「いや、存在しない人気投票のことを言われても……」
真紘「ああ、少し想像がし辛くてな」
狼 「ちょっと言ってみただけだろ!! 正論で突っ込んでくるなよ!!」
真紘「まぁ、俺たちの精進不足でもあると思う。こんな寂しい気持ちにならないように、本編を最後まで盛り上げて行こう! どうだ?」
狼 「どうだ? って何いい感じに切ってるんだよ!!」
出流「元旦からそんな、きゃんきゃん騒ぐなって」
真紘「そうだ。元旦といえば今年はお忍びで結納が来てくれたんだ。束の間の家族団欒が楽しめたぞ?」
出流「ああ、良かったじゃん。実は俺も佐々倉の家に寄って……」
狼 「はい、はい。本編と関係ないからって好き勝手に話さない! では、皆様、改めまして……」
狼、真紘、出流
「「「宜しくお願いします」」」




