表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
39/44

第38話:深淵遺跡 ― 使徒決戦

対峙


黒水晶のような肌を持つ神の使徒が槍を構える。

東出昌大はタバコをくわえ、静かに煙を吐いた。

互いの間に漂うのは、狩人同士が理解する「一撃必殺」の間合い。


「……狩りの流儀を教えてやる」


次の瞬間、二人の狩人が同時に踏み込んだ。


激闘


槍と槍が火花を散らす。

力だけではない、技も読みも互角。

使徒は影のように消え、背後から突きを放つが、東出は刹那の勘で受け流す。


万能狩猟道具を瞬時に弓へ変化。

雷を纏った矢が放たれるが、使徒は影の翼で弾き返す。

逆に斬撃が飛び、石床を切り裂いた。


狩人の工夫


「……やっぱ鏡打ちだな」


東出は笑い、次の一手に出た。

タバコを深く吸い込み、吐いた煙で視界を覆う。

その白煙の中で、狩猟道具を斧に切り替え、音を殺して横から一閃。


使徒は咄嗟に防御するも、黒水晶の腕に大きな亀裂が走った。


決着


怒りを帯びた使徒が突撃してくる。

その瞬間、東出は深淵の調理炉を展開。

火炎と雷撃を槍に纏わせ、一気に突き込む。


「いただきだッ!」


閃光が迸り、使徒の胸を貫いた。

仮面が砕け、光の粒となって消えていく。


残されたもの


跡には黒水晶の欠片と、淡く輝く小さな石板。

石板には文字が浮かび上がる。


『汝、神をも狩る資格あり』


東出は酒を一口あおり、残り火で肉を炙る。

タバコを吹かし、しばし間を置いて――


「……うまい!」


闘争の余韻と焚き火の温もりが、遺跡に染み込んでいった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ