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第22話:森の王、咆哮す

夜明け前。

ジャングルの奥、濃い霧が木々の間に漂っていた。

東出昌大は足音を殺し、槍を構えて進む。

その時、地面が揺れた。


「……来たな」


木々をなぎ倒して現れたのは、体高三メートルを超える巨猿――キングエイプ。

漆黒の毛並みと、黄金色の瞳。

その咆哮は森を震わせ、鳥たちが一斉に飛び立った。


激突


キングエイプが腕を振ると、大木が折れ、破片が飛び散る。

東出は瞬時に身を翻し、槍を突き出す。

だが分厚い毛皮に弾かれ、わずかに傷を刻むのみ。


「……さすが“王”だな」


次の瞬間、巨腕が振り下ろされる。

東出は万能狩猟道具を大剣に変え、火花を散らしながら受け止めた。

衝撃で地面が割れ、蔦が揺れる。


狩人の眼


エイプは獰猛だが、動きは単調ではない。

本能に加え、人に似た知恵を持っている。

フェイントを混ぜ、木々を利用して死角から襲いかかる。


東出は呼吸を整え、目を閉じた。

耳に届くのは、葉を踏みしめる音、汗の匂い、枝の軋み。

心臓の鼓動に合わせ、槍を構える。


「……ここだ!」


槍が閃き、巨猿の肩を深く貫いた。

キングエイプが吠え、怒り狂ったように暴れ出す。


次なる一手


森は揺れ、土煙が立ちこめる。

だが東出の表情は揺るがない。

焚き火を囲み、タバコを吸いながら戦いを振り返る――その瞬間を思い描くように。


「命をいただく。それが俺の仕事だ」


槍を握り直し、決着の一撃へと踏み込んだ――。

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