表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/44

第20話:深淵のクラーケン

海底都市の祭壇。

深淵の門から現れたのは、無数の触腕を蠢かせる巨影――クラーケン。

赤い光を宿す瞳が水を裂き、都市全体を睥睨していた。


触腕の嵐


触腕が振り下ろされ、石柱が次々と砕け散る。

東出昌大はロープで身を固定し、槍を構えて迎え撃つ。

鋭い突きで一本の触腕を裂くと、海が赤く染まった。


しかし別の触腕が襲いかかる。

東出は素早く槍を斧に変え、絡みつく触手を断ち切った。


「でかい奴ほど……仕留め甲斐がある」


怒涛の一撃


クラーケンが口を開き、渦を巻く水流で東出を飲み込もうとする。

だがその瞬間、彼は槍を構え直し、渦の中心へ突進した。


狙うは心臓。

槍先に魔力を集中させ、渾身の一撃を突き刺す。


轟音と共に、クラーケンが痙攣し、全身が力を失って沈んでいった。


船上の焚き火ルーティン


戦いを終え、船に戻った東出は全身を濡らしながら焚き火を起こす。

切り取ったクラーケンの触腕を輪切りにし、万能狩猟道具を鉄板に変えて並べる。

少しの塩と酒を垂らすと、ぷりっとした身が焼けて香ばしい匂いが立ち上った。


タバコに火をつけ、煙をふっと吐く。

木のカップに海藻酒を注ぎ、夜空と波音を背に、焼き上がった肉を口へ運ぶ。


しばし無言で噛み締め――


「……うまい!」


漁師たちも一口食べ、笑い声が波に溶けていった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ