表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/44

第19話:深淵の門

再び潜った海底都市。

中心の祭壇には円環状の石板が並び、その紋様は淡く光を帯びていた。

東出昌大は槍を手に、その前に立つ。

背後には漁師たちの祈りの声が水に響いていた。


儀式の始まり


万能狩猟道具を短剣に変え、東出は指先をかすめる程度に切った。

血の雫が石板に落ちると、都市全体が低く唸るように震え出す。

青い光が走り、石板の紋様がつながり――やがて中心に巨大な渦が現れた。


「……これが“深淵の門”か」


顕現


渦の中から、巨大な影が浮かび上がる。

幾本もの触腕、甲殻の鎧、赤く光る無数の目。

それは伝承で語られる海の魔――深淵のクラーケン。


海底都市の柱が揺れ、魚群が一斉に逃げ去る。

圧倒的な存在感に、漁師たちの心臓の鼓動が水音のように速くなった。


狩人の構え


東出は一度タバコを口に咥えたつもりで空を噛み、すぐに吐息を泡に変えた。

心を静め、槍を構える。


「さて……こいつはどう料理してやろうか」


深淵の門が開き、異海域の王が顕現する。

海と都市、狩人と怪物――そのすべてを呑み込む戦いが、今まさに始まろうとしていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ