15/44
第14話:群れを追う影
夜明け。
船は静かに帆を広げ、東出昌大と漁師たちは海図を広げていた。
レヴィアタンを仕留めた場所から、さらに沖へ――そこで複数の目撃情報があるという。
「あの巨獣が、一頭だけなわけねぇ……」
「群れで移動するなら、海はもっと危険になる」
漁師の声に、東出は短く頷く。
海風を吸い込み、煙草に火をつけ、視線を水平線へ向けた。
海の兆候
数日間の航海。
海面には異様な兆候が現れ始めた。
・海鳥が群れを成して飛び回る
・魚群が水面から一斉に跳ね上がる
・そして、海の奥から響くような低い唸り声――
漁師が息を呑む。
「……近いな」
群れの影
夕暮れ、水平線に黒い影が三つ、四つと浮かび上がった。
巨大な背びれが波間に並び、海面を切り裂く。
それはまるで、海そのものが生きて動いているかのようだった。
「群れだ……」
船上に緊張が走る。
東出は万能狩猟道具を弓に変え、矢を番える。
月が昇る頃、次の戦いが始まろうとしていた。




