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第12話:波間の影

村を出て三日目、東出昌大は小型の帆船の舳先に立っていた。

目の前に広がるのは果てしない群青の海。

甲板を叩く波の音が、山の静けさとはまるで違うリズムを刻む。



海の狩場


船を操る漁師が指を差す。

水平線の先に、白い水柱が立ち上った。


「あれが……タイダルレヴィアタンだ」


巨体が海面を割って跳ね上がる。

全身を覆う青黒い鱗、鋭い背びれ。

水飛沫が日差しを反射し、まるで刃の雨のように降り注ぐ。



一瞬の機会


万能狩猟道具を巨大な銛に変え、東出は呼吸を整える。

レヴィアタンが再び跳び上がる瞬間、船縁から飛び込み、波間で一撃を放つ。


銛が鱗の隙間に突き刺さり、海が赤く染まる。

だが海獣は暴れ、船を揺らすほどの水流を生み出す。

東出はロープを手繰り、必死に獲物を引き寄せる。



戦いの終わり


数度の突きと切り返しの末、レヴィアタンはついに沈黙した。

海の静けさが戻ると同時に、甲板には全員の歓声が響く。


東出は濡れた髪をかき上げ、ただ一言。


「……でかいな」

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