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シルバー・ガール

連載初投稿です。よろしくお願いします。

「続きまして、準優勝の方を発表させていただきます」


この世の大体の物事には、勝敗がつく。それは幼稚園に入る前から始まっていることではあるし、遊びの中でも、それはやたらと目につくことが多い。じゃんけんで勝てば好きな方のおやつをもらえるし、漢字の50問テストで100点を取れば、先生もみんなも褒めてくれる。褒められるということは素晴らしいことだ。勝つとは素晴らしいことだ。この二つは、私の心を満たしてくれる。

だからこそ、

「準優勝は…、白銀響さんです!」

薄暗いホールの中に、主催者の声が響き渡った。

…一瞬、時が止まったような気がした。冷えた心臓にだんだんと空気が入ってくる。そしてやっと音が聞こえるようになってきて、

「響ちゃん!うちの部活!始まって以来の!快挙だよ!」「準優勝でも十分すごい!」

何がすごいだ、なにが快挙だ、何が準優勝だ!

結果をを見ても、頭の理解が追いつかない。視界の端が滲んで、指先の震えが止まらなくて、そして、そして


「最優秀賞は、日野下恵さんです!日野下さん、おめでとうございます!2連覇達成です!」


わあっと、拍手が鳴り響く。あの子は照れたように周囲を見渡すと、恥ずかしそうに頭を下げた。そして、あの子はこちらを見ると、少しだけ微笑んで、足早にステージへとかけて行くのだった。


「やっぱ次の部長は響で決まりだね〜」「それな〜!」


ああ、また、ダメだった。また、私は、2位。

偽物は本物に勝つことなど、到底できやしないのだ。


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