セルティと白猫レギナの円卓任務録

世界の命運を賭けた戦争から120年。
伝説の英雄《円卓》の名は、今なお最強の証として語り継がれていた。

その第三席に名を連ねるのは——
魔法が使えない魔法使いの少女、セルティ＝ユーグレッド。

任務漬けの日々に疲れ果て、返り血まみれで床に倒れていた彼女を起こしたのは、神々しい白猫レギナ。
……彼女の使い魔であり、遠慮という言葉を知らない毒舌の相棒である。

そんなセルティに突如言い渡されたのは、
「第二王子を護衛しつつ、暗殺勢力を特定せよ」という極秘任務。
しかも舞台は——貴族たちが通う《聖都学園》。



過酷な戦場から一転、今度は騎士道よりもマナーが試される
そして、“円卓”という偉大すぎる肩書きと正体を隠しながらの日々が始まる。

毒舌猫と最強少女が繰り広げる、
魔法と剣と陰謀、そして学園生活の、ちょっぴり不自由で騒がしい日常——
その裏で、再び世界を揺るがす火種が、静かに動き出していた。

これは、
《円卓第三席》セルティ＝ユーグレッドと、白猫レギナが綴る、
波乱万丈な“任務録”の第一頁である。