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プロローグ

 何気ない生活の中で我々は生きていく。

 友達と楽しく話す人、

 恋人と仲良く過ごす人、

 しゅみを自由に謳歌する人、

 人は人生をより豊かにより鮮やかに幸せになるための工夫をして生きている。僕にとっての幸せは『普通』に生きることだ。


 僕の名前は太郎。不登校中だが高校二年生だ。僕は今ではこんなのになってしまったが昔は元気活発な性格だった。


 僕には仲のいい幼馴染がいた。隣の家に住んでいて時々お泊まりもしていたほどだ。

 その幼馴染は小学校でありもしないイジメをなすりつけられた。自分達のことは棚に上げて幼馴染はいじめられていた。僕はそれに耐えられず幼馴染がイジメをしたのを否定して助けようとした。次の対象は僕になったが幼馴染がいてくれるだけでよかった。

 自分が誇らしかった。良い行いをしたと思った。

 しかし幼馴染は標的になりたくないと僕から距離を置いた。幼馴染それから幼馴染とは疎遠になった。裏切られた気がした。

 自分の身を守るためにどんなことでもしないと生きていけないのか?そう自分に暗示した。この時自分の居場所は家だけになった。それでもまだよかった。まだ心の拠り所があったから。親という温かい存在があったから。

 月日は流れ僕は高校生になった。ある日親が亡くなった。交通事故にあったと聞いた。それ以来立ち直れなくなって不登校になった。


 このままでは行けないと思い休日に外へ出てみた。最初はイヤイヤだったが少しすると慣れてきた。外の空気を吸ったのがよかったのか少しだけ前を向けた。

 その時前から光がさしてくる。車の光だ。前に人影が見える。あれは僕の幼馴染だ。気づいた頃には走っていた。


「ガッシャーン!!」


 僕は幼馴染をかばい車と衝突した。ものすごい勢いで吹っ飛ばされた。痛みが全身に走る。体が動かない。見えるのは赤黒くドロドロした血とたくさんの人たち、とても心配する幼馴染。


「大丈夫か!!、しっかりしろ!!」

 心の中で言う

「お前のせいで大変な目にあったこれで2回めだぞ」


「うわ、何?事故?」

「救急車をすぐに呼べ!!」

 また心の中で言う

「助かりそうもないし呼ばなくていいよ」


 感覚がなくなってくる。頭の中が真っ白になっいく。

「父さん、母さん、今会いにいくよ」


 こうして僕はこの世を去った


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