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街へいこうよ買い物の旅

お久しぶりです!

ココ最近暑くてバテてたり、病んだりラジバンダリしてました←

皆様も熱中症にはお気を付けて下さいませ。


それでは本編どーぞ!

 懐かしい夢を見た。小さい頃の夢だ。僕には、ずっと好きな物があった。でも、両親や兄はそれらを否定した。


 男なんだから可愛い物なんて要らないだろう?男なんだから、もうそういうのは卒業しろって声は、ずっと、ずっと心に残っている。


 好きな物を否定されて捨てられて、それでも僕は逃げられなくて……そんな辛い夢。

 そして夢の中の両親と兄は次第に化け物へと変貌して僕に手を伸ばしてくる。

 僕は逃げた。必死に逃げた。そこで目が覚めた。


     ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


「んぇ……ゆめぇ……?」

 眠い目を擦りながら、周囲を確認する。さっきまで見ていた重苦しい夢とは違い、窓から朝日が覗いており、少し肌寒さを感じるが爽やかな空気の流れる部屋に僕はいた。


「あー、そういえばここ異世界だったもんねぇ……騎士団の宿舎だったぁ……」


 そう言いながら起き上がりベッドから出て、騎士団の方が用意しておいてくれていた服に着替える。

 見た目は普通のTシャツと半ズボンなのだけど、袖を通した途端少し身体が軽くなったように感じた。もしかして、RPGとかの装備にあるように、この世界の服にもステータスの補正があるのか……?


 そう考えながら、部屋を出ようと扉を開けると途中で何かにぶつかった。

「あイダッ!?いたた……あ!ユーキさん!おはようございます!!」

 おそらく突然開いた扉にぶつけたのだろう、おデコを抑えながら痛がっていた赤茶色の髪色をした青年が、僕に大声で挨拶してくれた。

「あ、おはようございます。えーっと……?」

……名前聞いてないや、誰だこの人……?

「自分は王国騎士団団員のヴォルフと言います!ユーキさんにこの宿舎の案内を任されました!!」

ヴォルフと名乗った青年はそう言って笑いかけてきた。声大きいな……。


 まずはご飯食べましょうか、と言うヴォルフに案内されて宿舎に併設されている食堂へと向かった。

「ここが騎士団食堂です!メニューについては日替わりで、大盛り自由!美味いんですよ!」

そう言いながら、トレイを持ち、食堂にいるおばちゃん達と会話しながら皿を受け取っていく。今日の朝ごはんはパンとコーンの入ったおそらくコンソメスープ、サラダとオムレツ。どれも美味しそうな香りを漂わせていた。

「美味しそう……いただきます。」

「いっただきます!!」

 そう言って、ヴォルフと共に食べ始めた。うん、どれも美味しい。異世界って割には食文化は僕のいた世界と変わらないんだな。それに昨日は突然過ぎて食事が喉を通らず、お腹がとても空いていたからあっという間に食べ終わってしまった。

 ヴォルフも朝ごはんを食べ終わり、食器を片付け食堂を後にすると、短い赤髪で騎士団の制服を豪華にしたそれなりに若そうな男性から話かけられた。この人は先日、国王様達の近くにいた人で見覚えがあった。

 そんなことを考えていたら、隣にいたヴォルフがピシィッという擬音が入りそうな程キレイに直立した。それに併せて僕も佇まいを正し、ピシッと立った。

「アインズ団長!おはようございます!」

「ああ、おはようヴォルフ。それと客人、ユウキ、と言ったかな?よく眠れたか?」

 どうやらこの人がこの騎士団の団長のようだ。僕はアインズさんの問いに微笑みながら答える。

「えぇ、おかげさまでぐっすり眠れました。改めて、ユウキです。よろしくお願いします。アインズ騎士団長。」

 そう言うとアインズさんは腰のベルトに提げていた巾着から、その巾着より明らかに大きい袋を取り出してきた。何その巾着……?マジックアイテム的なものなのだろうか……?

 アインズさんはその袋をヴォルフに渡し、僕に街を案内するように命令した。袋には王宮から僕宛てに用意してくれたお金が入っているらしい。それで装備とかを整えてこいとの事だったそうだ。お金なんて持ってないからありがたい。早速ヴォルフにお願いして、街へと向かうのだった。


     ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


「じゃあ、まずは服ですね!王都の服屋さんだと、有名なのはこのお店ですね!!」

 ヴォルフの案内で到着した服屋はかなり大きい建物で普段着からハンター用の鎧のような物まで置いてあるお店だった。中に入ると、店員さんが歓迎してくれた。

「すごい……ドレスやローブ、シャツにズボン、色々ある……!」

 色んな服を見てテンションの上がった僕は、店中の服を見て、試着をしていたが、これだ!ってなる物は無かった。

 うーん、何が違うんだろうか……?

 そう考えながら鏡を覗いていると、ふと髪の毛の方を見やった。

「そういえば髪がなんか違うのか、でも長くなんて……」

「あ、髪の毛ですか?長く出来ますよ〜、近くのヘアーサロン行きましょうか。」

 独り言を聴いたヴォルフからヘアーサロンに行けば魔法で髪の毛を伸ばしたり、髪色も変える事が出来る事を教えてもらったので、先にヘアーサロンへ行く事にしたのだった。

おとこの娘……ならなかった……

次回にはおとこの娘になります。

ちなみにヴォルフくんはワンコです。明確にモデルキャラがいてその人は狼型獣人ですがヴォルフくんは人間です。


感想お待ちしております。

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