異世界でのファーストコンタクト
1話にアクセスしていただいた皆さん、ありがとうございます!
文字数ですが大体1000~1500くらいで書いております。
もう少し多い方がいいとかありましたら、言ってくれれば努力はします!
それにしてもオトコの娘が出ない1話でしたなぁ(すっとぼけ)
異世界の扉をくぐり、視界を遮っていた光は消えていった。
ここが異世界……そう思い目を開けた僕の目の前に現れたのは、中世チックな石レンガで出来た建物や道、女性の石像が置かれた大きな噴水。そして、大勢の人に囲まれていた。よく見れば、何故か涙目になっているおそらく召喚士っぽいローブの男の子に王様っぽい王冠を被ったがっちりした男性やお妃様っぽいドレスの女性、そして2人を守る為に剣や杖を構えている兵士も……剣や杖!?
「ままま、待ってください!?武器も何も持ってないです!!」
そう言いながら、両手を挙げる。せっかく異世界に来たというのに命は無駄にしたくない。そう言っているとドレスの女性がゆっくりとこちらに歩みだし、こちらに微笑みかけた。
「はじめまして。はるか遠い異世界からようこそいらっしゃいました。」
……あれ?意外と友好的?そう思いながら女性を見る。女性は兵士さん達に武器を下すように伝えて、こちらに更に近づいてきた。
「驚かせてしまってごめんなさい。私はこのオルバ王国の王妃でエカテリーナと申します。こちらは国王のアイルですわ。」
そう言って、エカテリーナと名乗った王妃様がお辞儀をしてくれた。……ん?ちょっと待って?なんで……
「なんで僕が異世界から来たこと知ってるんですか?」
そう。異世界に来てからまだ何にも言ってないのに、僕が別の世界から来た事を知っている。この世界では異世界召喚は初めてって言ってたから、僕が異世界人なの知らないはずでは……?
そう傍から見れば、きっと頭にハテナマークが浮かんでそうなくらい考え込んでいる僕にアイル国王がガハハハッと豪快に笑いながら
「エカテリーナは女神から神託を受け取れる数少ない預言者でな。転移魔法が発動した時に神託を受けたらしい」
と教えてくれた。なるほど、女神様教えておいてくれたのか。それならまぁ安心していいだろう。
そう安堵した僕に王妃様達は立ち話も何だから、と持ち掛け、王様達と騎士団(と国王様が言っていた)と僕は王宮へと行く事になったのだった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
王宮に着いた僕はアイル国王、エカテリーナ王妃と応接室のような所で、この世界について教えてもらうことができた。
この世界はティマリアという世界で女神マリアにより創られたものらしい。今いるオルバ王国はティマリアの西方に存在する王国でここ王都はテイカ、というそうだ。そして、この世界は所謂剣と魔法のファンタジー世界であり、魔物が存在する。それらを討伐したり輸送の護衛をする魔法使いや剣士といった冒険者(この世界ではハンターと呼ばれているらしい。モ○ハ○かな?)が所属するハンターギルドが存在していること。その他にも王国を魔物や反乱から守る騎士団と魔法の研究をしている魔法機関というのもあるらしい。ちなみに僕を召喚した魔導師もそこの一員だそうだ。
そしてこれからの事だが、ひとまず帰る方法が見つかるまでは好きにしていいそうだ。騎士団に世話になるも良し、ハンターとなってギルドに所属しても良し。はたまたこの世界を旅してもいいと言われたが直ぐには答えれなかった。……というよりも情報が多くて整理出来てないんだわ……
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
とりあえずは、騎士団の保護下……というわけではないはずだけど、騎士団の宿舎でお世話になることになった。
騎士団の元であれば、まあ安全ではあるし王宮よりかは落ち着いて過ごせるだろう。
宿舎の部屋に案内してもらって到着した途端に今までの緊張が弛んだせいか眠くなってきた……明日からどうしようかなぁ……なんて思いつつ、僕の意識は夢の中へと沈むのだった。
―――異世界の子、あなたの心は自由なのよ。あなたの心のままに生きなさいな。
夢に沈む寸前にそんな声が聞こえた気がした。
1話に引き続きオトコの娘出てこず……!
いや、オトコの娘に進化させないと……!
タイトル詐欺になっちゃう……
といったところで、ここで1つ裏?設定
オルバの先代国王の血を引いているのはエカテリーナさんの方。
功績を挙げ騎士団長候補となったアイルさんを婿として迎えました。
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次回もお楽しみに!