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レトロ懐古、怪談

作者: 瀬川なつこ

夢の中に堕ちてゆくかのような詩を、とくとご覧あれ。

夢から醒めた、一寸法師は言った。

こんなの日常茶飯事さ。

不思議な、詩。

裏街道、裏道、裏路地、裏という言葉が、好きです。

反転。

聖と邪が逆さになった、という言葉が好きです。

時計の逆さ廻り。子供の虫集め、蝶集め。標本箱。好き。

四国お遍路、逆打ち。死んだ人が甦る。

ただし、屍人として…

あなたは、好きな人が死んだ屍人だとしても、甦らせたいですか?


奈落の底に堕ちました。

鬼の化生が、群れを成して小判を撒いている七福神の周りを踊っています。

すべて、夢なのさ。

夏の温泉宿に来た時の話。

檜の湯の薬湯に、蛍石が大量に沈んでいます。

近くの海では灯ろう流し。そんな季節ですか。



夢の中。

沢山の布団に押しつぶされる夢でうなされながら、

枕元をお地蔵様の小人が千々と雲水のように行脚していく泡沫の夢。

宿場町の温泉街でのこと。

鬼やらいがどこからともなく現れて、憑かれているな、と、嗤いながら、言う。

久遠の旅路。不思議な出来事。


あなたもあるはず、こんな想いに囚われることが。

此処は、檻の中。

どこまでも、堕ちていきませう———————…

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